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神マネー?を自分に投資しながら、異世界を生きていく!  作者: むにさん
2章ー【バンガード街】
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36ー呪われている女

「イリーさん!どうしたんですか!?」

勿体無かったが、振り解き、イリーさんを見つめた。


「いや、ハヤミ君が出て行ったのは私の説明が悪かった所為かと思って…」


「イリーさん、そんな事はありません!少し集中力が切れていたもんで気分転換に外に出ただけですから〜」ほんとに天然?なんだろうと思った。


「あら、私ったら、勘違いしちゃったわ!いつもそうなのよ…その所為で彼女も傷つけちゃったし…」

イリーさんは、苦笑いしながら、俺を武器のコーナーまで連れていく。


その後、色々と説明されているうちに、店の主人が帰ってきてイリーさんと別れた。

その店の主人にロングボウと矢筒、矢30本、ロングソードを買う旨を伝え、防具は漆黒の鎧を注文した。

この鎧は、ブラックウルフという希少種の皮を使っていて、柔軟性があり、ハードアーマー並みの強度を持つ結構、お高い鎧だったが、臨時で入ったお金で全部一式揃ったので買う事にした。


鎧は本当に大切だと身体でわかったから、より良い物が欲しくなったわけである。


鎧の調整をしている最中、主人にイリーさんの事を聞いてみる事にした。

「ご主人、先程いた、イリーさんって色々と武器関連に詳しかったですけど、娘さんなんですか?」


「ああ、イリーか、あの子は冒険者だよ!女には珍しいが、大型剣クレイモアを使っている子でね、その剣の調整で来てたんだよ、ま〜常連だし、調整代金を値引いてあげるかわりに留守番を頼んだ訳さ」


「そうだったんですか、親切に色々と教えてもらったんでつい、聞いちゃいました」


「そうだね、良い子だと思うけど、天然だからトラブルも多いらしいけどね〜」


「やっぱ、天然だったんですね」


「今日も、なんか揉めたらしくて、愚痴ってたけどね、ほれ、お待たせ」

鎧の調整が終わって着させてもらった。


「君もこんな鎧を買うぐらいだ、そこそこやるのかなぁ?」


「いやいや、まだ新人ですよ!」


「謙遜しちゃって、調整はやってあげるからまた買いに来ておくれ」


「はい、また来ます」

武器を装着し、冒険者ギルドに向かった、カードの更新と新しい武器の感覚を確かめたかったのだ。


冒険者ギルドでカードの更新を行うと、ランク8になっていた。

途中で任務放棄と思っていたので意外だったが、ワーレンさんが言づけして言ってくれた所為で、此処までの任務という事になっていた。1カ月間の任務達成でランク8までの条件をみたしたらしい。


広場に向かい、ロングボウを取り出し、何度か撃つ事にした。

ロングボウはショートボウと同じ感覚で撃つことができた、しかもスキルが上がった所為か、的の中心部分にかなり当たる。

弓を放つ瞬間に意識が変わる感覚になるのだ、なんといえばわからないが、時間軸が遅くなる感覚といえばいいのかな、とにかく集中力が増す感じかな。

30本撃って、今日は止めた、ロングボウの感覚も掴めたし、何より身体が、重くなってきた。

やはりまだ、実戦は無理だなと思い宿に戻る。


宿に戻ると、シャルさんが、酒を煽っていた。

「シャルさん、おかえり!今日はどうでした?」


「ハヤミかい、どうもこうもないよ!やってられないよ!」シャルは一気にグラスの酒を飲んだ。


荒れてるな、酒の席ではこちらが先輩だ、悩みがあるなら聞いてあげようと、

「シャルさん、ま〜ま〜、何があったんです?よければ聞かせてもらえませんか?」

こういう相手には、まず話を最後まで聞いてあげて、相槌をうっていれば、相手は納得するものだ、そんな訳ないだろうって?酒が入った席での相談事は結構やった事があるから得意分野なんだよ!


「ハヤミ〜、聞いておくれよ!」

ウンウンと相槌をうち、話を聞く。


「今日はさ、久しぶりに、仲間に空きが出たからって誘ってもらったんだ…」

ウンウン

「それで、街を出る時に、その空きを作った子と揉めちゃってね、だって自分が剣の調整があるから行けないのにその事を棚にあげてあんたが私のかわりになる訳ないでしょって言うもんだから腹立っちゃって!挙句には、間引き女って言うのよ!酷いでしょ!」


「それは酷いですね、あとなんです?間引き女って意味がわかんないですけどね」


「そのままの意味さ、あたいとパーティを組むと何故か、仲間が1人死んじゃうのよ…そんな事が2度、3度、と起こるようになるとね…あだ名みたいなもんさ」


「酷いな、何もシャルさんの所為じゃないでしょ、そんな言葉なイジメは許せない!」


「ハヤミ、お前は優しいな、ありがとう、少し落ち着いたよ」


「シャルさん、今日は、飲みすぎているみたいに思えますし、もう寝たほうがいいですよ」


「そうだね、ハヤミに愚痴ったらスッキリしたよ、ありがとう、寝るよ」


「はい、おやすみなさい」

シャルさんは元気なく、部屋に戻って行った。


昨日のイメージと逆な感じがした、だいぶショックだったのであろう。

「おい、お前」

見知らぬ男が声をかけてきた。


「俺になんかようか?」


「シャルと仲良いじゃね〜か、あいつを抱きてえのかなぁと思って忠告しに来てやったんだよ」


「なんだと!」

シャルさんをバカにしたような言い方にムカっと来て思わず、立ち上がる。


「おいおい、待てよ、別にシャルを貶めようとしてる訳じゃね〜よ、お前だよ、お前みたいな若者がぽっくりいっちゃ可哀想だから、忠告してやるって言ってるんだよ」


「…どういう意味です?」椅子に座る。


「お前は知らないかも知れね〜から教えてやるんだ、シャルとは付き合わね〜ほうがいいぞ、シャルと組んだパーティは、必ず、1人パーティから死体が出るんだ」


「なにを根拠にそんな事を言うんです?おかしな事を言いますね」


「お前さん、この街を拠点にしてね〜からそんな事がいえるんだよ!なにも俺だけがそんな事を言ってる訳じゃね〜、ここじゃ有名な話だ、信じられねーなら、ギルドにいる冒険者達に聞けばいい」


「…そうですか、俺には信じられないですが、皆さんが言うなら間違いないのでしょうね…」


「わかってくれればいいんだ、別に俺だってシャルが悪いとは言いたくね〜よ!でもな、必ずパーティから死体が出るという事実は変わらない…シャルは固定なメンバーでパーティを組んでいない、だから、色々なパーティに臨時で入る事が多いんだ、その組んだパーティでいつも死体が出るもんだから、もう噂レベルの話じゃね〜、こんな事が半年くらい前からもう6回程起きてるんだよ」


「そんなに…その死因っていつも違うんですか?」


「そこなんだよ!シャルと組んでいつも死体が出るパターンが決まっているって事なんだよ!それが大きな音がして、その後に誰かが倒れるというパターンがらしいぜ、完全に呪われているだろう?」


「大きな音ですか?魔物に襲ってくるのではなく?それって魔法ですかね?」


「いや、そんなに魔法は聞いた事がねーし、魔物だったら、毎回誰かが死ぬってことはね〜だろ、音が必ずなって誰かが死ぬって事は確実らしい、だから怖えんだよ、おっと時間だ、もう行くわ、命は大切にしろよ」

男は、言いたい事が全て言えたのか、去って行った。


「大きな音?見えない敵か」

あの男が、嘘を言ってるようには思えなかったが、シャルさんが呪われているって点はなんか違う気もする、半年前くらいから起きてるという事はその前は、普通だった訳だ、その半年前になんかあってそれが理由で今までシャルさんの周りで事件が起きてると考えたほうスッキリする。

要は半年前になにがあったかだな、明日でもシャルさんに聞いてみたほうがいいな。


あんないい人が、みんなから避けられているのは可哀想だ。


俺も、お人好しだとは思うが、せっかく異世界という場所にいて、俺が何かを残せるとは思えないがせめて、人助けくらいはしたいと思ったのだ。


字誤・脱字 お許しください。

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