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神マネー?を自分に投資しながら、異世界を生きていく!  作者: むにさん
2章ー【バンガード街】
34/58

31ー山賊

ガラン、ガラン、ガランといつも馬車の音を聞きながら、1カ月経っていた。


この1カ月間、なにもなかった訳では勿論ない。

魔物の襲撃やら、天候不良によって足止めをくらったりと色々あったが、言われていた程、ハードには感じなかった。人間相手がなかったというのもあるが、エル達の事を考える暇もない程、忙しかったのが良かったのかも知れない。


既に、リッテン(東の街)を越え、更に小さな村々を越えた辺りで馬車が止まった。


「ハヤミ!食事の準備を頼む!」ワーレンさんが前方から叫んでいた。


「了解です」私はこの護衛任務における、食事係になっていた。

1番の下っ端というのもあるが、私が作る料理が美味しいと、パフェットさんが評価してからはこのような扱いになったのだ。

私は、生前から、独身暮らしだったので、得意ではないが、一通りの料理は作れたのが此処で生きた訳だ。


「皆さん出来ましたよ!」

獣人のラズさんは見張りでいつも最後に食べる。

1カ月間、皆さんの動きを見てきたが、特ににラズさんとワーレンさんの動きは参考になった、ラズさんは獣人独特の嗅覚で、索敵能力に優れていて、誰よりも先に魔物を発見していた。

ワーレンさんは、指示が的確で、全員が慌てる事がないよう、先に先にと指示をくれて、それが的確なんだから流石としか言えない。

パーティの皆さんには、だいぶ慣れ、夜の暇な時間には、訓練らしきものをしてもらったり、経験談などを教えてもらったりと本当に勉強になった。



皆さん食事が終わり、全員で簡単な会議を開いた。

「さて、最大の難関にまた戻ってきた訳だが、なにか聞きたいことがある奴はいるか?」

ワーレンさんが私を見ながら言う。


「はい!最大の難関とは何でしょうか?」皆さんは何時も通っているからわかっているのだろうが、あえて私に言わせる意味があるのだろうと質問をした。


「ハヤミ、ここから少し東に向かうと少々、山登りをしないと行けなくてな、ま〜唯の山登りなら問題はないのだが、高確率で、誰かが襲ってくるから困るんだよ」


「そうそう、本当にあそこだけは通りたくないよね〜」ラズ


「迂回すると1週間無駄になっちまうしな」ロッテ


「みんなも、わかっていると思うがここが正念場だ、頼むぞ!」ワーレン


『おう』


「ハヤミは悪いが馬車の上で見張り、兼 援護を頼むぞ」このメンバーで唯一の遠距離攻撃の私は援護と後方索敵を任されているので何時も通りだが、今回は馬車の上だったのでなぜか?聞いた。


「山道は狭いので、足場が悪いし、視界も良くない、馬車の上のほうが良く見えるし足場もいいだろ」

ついでにお前は軽いから尚いいらしい。


そして山道に入る。

確かに狭い、馬車一台分よりやや大きい程度だ。

傾斜はきつくないので、少しづつ馬車は登っていくが、緩やかな曲がり道でも慎重になるため、速度は上がらない、これは確かに格好な餌だなと思った。

山頂から見れば、丸わかりだし、遠距離攻撃された日にはやられ放題だ。


独特な緊張感を漂せながら、進んでいくとラズさんが下がってきた。

「敵さんだよ!」

ラズさんの発した言葉に全員が動き出した。

パフェットさんと縁者は馬車の中に入り、ロッテさん、ロズベルトさんは馬車に足止めをつけて固定している。

ワーレンさんとラズさんは馬車から盾を外して馬に取り付けていた。

私は矢を弦にかけ待機だよ…


少しすると剣やら、棍棒やらを持った人達が10人程、降りてくる。

「お前ら!荷物を置いてここから去れ!去らねば殺す!」山賊と言われるリーダーらしい人が叫んだ。


「お前らこそ、素直に道を譲れば殺さずにやるぞ!」ワーレンさんが叫んでいた。


山賊のリーダーは手を振り上げると一気に5人の山賊が駆け下りてくる。

「ハヤミ、撃て!」「ラズ、ロッテ任せた!」「ロズ!フォロー」

ワーレンさんは剣を抜き、指示を出す。


ラズとロッテは切りに行かずに剣で相手を牽制している。道が狭い分、回りこめるスペースがないので有効な戦い方だ、ロズベルトはラズとロッテの後方で両人のスキを突かせないよう槍で牽制。

私は、ワーレンさんの指示に、迷わず矢を放った。

矢は牽制されて動きずらくしている山賊に面白いように当たった、流石に頭や胸には当たらなかったが肩、腕、足などに次々当たるものだから、山賊達も怯み始める。

後方の山賊は前が塞がっているのでフォローもできずにウロウロしている。


勿論、ワーレンさん達がそれを見逃すはずもなく、矢を受けて怯んでいる山賊に対してはラズとロッテが、切りに行った。ワーレンさんは、事前に用意していたのであろう、槍を投擲して、後方の山賊を仕留めていた。

5分もしないうちに10人の山賊はみんな死んでいた。


「よし、みんな良くやった、今回は素人だったから問題なかったがこの騒ぎで、魔物に気づかれたかも知れん、急ぐぞ!」

死体は崖下から落とし、処理したあと、馬車が動き出す。


死体の処理の仕方を見て、非人道的だと思っている私は、まだこの世界の住人になっていないのだなとまた再確認したのだった。


字誤・脱字 お許しください。

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