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神マネー?を自分に投資しながら、異世界を生きていく!  作者: むにさん
1章ー【最初の街ーラークス】
33/58

幕間ー速水 健一郎1

私は生前の時の夢を見ていた



「お疲れ様でした。速水課長」


「ご苦労様でした。村瀬店長」


今日は、某百貨店で私達の会社の店が新規オープンして、初日の売上が予算を達成したので祝杯をあげに、近くの居酒屋に来ていたのだ。


「今日はほんとによく売れましたね~課長!」


「村瀬がスタッフをまとめてやってくれたからだな、本当によくやってくれたよ」


村瀬は入社5年目で初めて店長になり、やる気に満ち溢れていた。そんな村瀬を見て、こんな時期も私にあったと思い出すのであった。


私は入社5年目で同じように店長を任されて、仕事に明け暮れていた。私の会社は惣菜物を扱う会社で規模もそんなに大きくないため、社員は私1人で、あとはパートのおばちゃんを使うようなお店である。

その為、仕事の話はほとんど、他のお店の店長だったり、百貨店の社員と話す事が増えていった。

次第にプライベートでも付き合うようになり、色々な遊びをするようになったのだ、それはいわゆるギャンブルである。

朝から晩まで一日、お店の中にいることもあり、ストレス発散に少しやるか~から始まったギャンブルに私はハマったのだ。最初はパチンコからスタートした。学生時代、こんなうるさいとこによくいられるな~と思ったものだがビギナーズラックか、最初に大勝するとハマりにハマった。たまたまかもしれないが、私が勤めていた百貨店の友達はみんなギャンブルが好きで夜、閉店するとパチ屋にいくみたいな生活を繰り返していた。付き合い程度でやっていた遊びに本気なってしまった私はもはや引き返す事もできずにハマっていたのだ。

そのうち、パチンコでちまちま勝っても仕方ないと、競馬、競輪、オートレースとありとあらゆるギャンブルに手を出し始めた。それでも飽き足らず、夜中でもギャンブルができるとパソコンを買って、FXをやりはじめ、デイトレーダーみたいな生活をするようになった、勿論、掛け金も増えていった。結果は勿論、惨敗である。

だが、勝つときは100万単位で勝つことがあった。そんな勝ち方をしていれば、同じ額以上に負けている事もあるのがギャンブルである。そもそも胴元が勝てるようになっているのがギャンブルなのだから勝ち続けることはできないのだが・・・。

そう、私はもはや勝とうが、負けようがそんな事よりギャンブルをやるっていう事に意義を感じていたのかもしれない、いわいる中毒だ。そんな生活を20年くらい続けたとき、親が死んだという電話が入ったのだ。


私は、すぐに駆け付けた。私の親はシングルマザーで私の事を一生懸命に育ててくれた。親父は私が生まれて少しして事故でなくなったと聞いている。そんな母親が死んだという。亡き母を目の前に私は泣いた。

なんの親孝行もせずに、母の前にいる私に対し、情けなくなった。従姉妹が葬式はどうするのか?と言われてそうですね、とお金は出しますとから準備お願いしますと席を外したて確認したが勿論、そんなお金もなく、銀行に行って母の口座からお金をおろすという情けない始末だった。


私は、葬式を終え、親族に挨拶してそそくさと帰った。惨めだったのだ。そしてこんな自分を変えようとも思った。

母から相続したお金はたいしてなかったがそのお金を使わせてもらい、スーツを買った。

そのスーツを買って仕事に出かけるようになってから不思議とギャンブルはしなくなったのだ。母に見られている感覚が私にあったのかもしれない。

そこからは仕事にも集中し、店の業績もあげることができた。上司には、速水、お前ようやくやる気になったんだなと褒められるようにもなり、昇進することもできた。そんなときに投資に出会うきっかけがあった。

当時の上司が昇進祝いにと、飲みに行く事があって、その上司が株を買って配当が入ったから俺が二次会を奢ってやると言ったときに配当?株ってギャンブルじゃね~の?と思い調べ始めたのきっかけだった。


調べてからは前に言ったとおり、分散投資に心がけて投資してきたのだが。


「課長!もう酔っ払ったんですか?まだまだこれからですよ」と村瀬が携帯の時間を見せて言っていた。


「ああ、すまんすまん、村瀬を見て昔をふと思い出してしまってね~」とビールのお替りを頂く。


「課長の若いときってビシビシ仕切って厳しそうだったんでしょうね」と村瀬がおどけて言っていた。


「村瀬、私が若いときはお前にみたいに立派じゃなかったんだよ・・」


「意外ですね~課長はまじめにコツコツとやっているイメージあるんですけどね~」


「よく言われるが株式投資してからだな~コツコツとこなしていくようになったはな~」


「株式投資ですか?ギャンブルでコツコツっておかしいですね」


「村瀬、投資はな~ギャンブルじゃないんだぞ・・と言ってもわからんな。少し身近なもので話をしてやろう。」と得意げに話し始める。


「村瀬に聞くがお前が持っている携帯あるよな、その携帯好きか?」


「はい!この機種は〇ップルの〇ホーン7ですよ、このシリーズは前々から買い続けているんですよ」


「そうか、その〇ップルという企業に、お前のお金を1万円預けたら10年後に10万円になるんだったらお前預けるか?」


「1万円が10年後に10万円ですか?〇ップルは好きだし、1万くらいなら預けちゃいますね」


「村瀬、それが株式投資だ、勿論、10年後に10万円になるといったのは嘘だが、自分が好きな企業に投資して、その企業が成長し、大きくなれば最初の1万円が何倍にもなるという事だ」


「そうだったんですか、ギャンブルのイメージがあったんですが違ったんですね」


「ギャンブルはなにも残らないが株はその企業が倒産しない限り残るから財産になるんだよ」


「勉強になりました」と村瀬がコークハイを一気に飲んだ。


「村瀬、お前は若い、これから結婚とかイベントもたくさんあるだろう、お金を使う事も多いはずだ、お金は銀行に入れておいてもなくらないが増えることはないと言ってもいいだろう、そのお金を少し、投資という形で少しづつ毎月、自分の好きな企業に投資してみるとお金の価値を違う点から見ることができるはずだ」


「課長、今度教えてください。お願いします。」と急にお願いしだした村瀬に、おいおいなと酒を飲ませて帰らせた。


私ももう、定年まであと2年を切った。現在は株取引をやめて現金にすべて変えているが久々に株を買ってみたいなと思う自分がいたのだった。

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