26ー血の味
仮面の男は剣をこちらに向けながら「やっぱいたじゃん、日本人がさ〜」
私達はすかさず立ち上がり、剣を抜く。
「何者だ!」
「どういうつもりだ!」
エルとルッソが大声をあげた。
「オイオイ・・・カス共に用はね〜んだよ、消えな」
消えなと仮面男が言った時、一致した「池田か!」
「・・・池田・・彼奴には逃げられたんだよ ハヤミ君、俺は古田っていう名前があるんだよお」
と斬り込んできた。
ルッソが前に出てシールドで受けようとした時、古田は身体を一回りし、シールドに向かって蹴りを放つ。
ルッソは吹っ飛び転がる、エルがすかさず、上段から斬りさげるが古田が剣で弾く、2合、3合と撃ち合っている、私は剣を地面に刺し、弓を出して弦に矢をかけ、古田に向けた時、エルも蹴りを腹に入れられていた、
それを見た時、矢を放った。
矢は古田の腕に当たり、剣を落としたが、エルが前掛かりになったところに顎蹴りを食らわした。
私は矢を取り出し、弦にかけようとした時、ナイフが飛んできた!ナイフを躱そうと身体を捻ったが肩に刺さった、「グ!」声が出る。
「いてええじゃねええかよおお」古田が跳び蹴りを私に食らわした。
「うお!」
「ハヤミいいいいてめええ楽に逝けると思うなぁよお」立ち上がろうとした私にパンチを見舞い、古田は倒れた私に対してサッカーボールキックを数発くらわせたあとマウントポジションをとった。
「うおおおお」ルッソが走ってきている姿が見える。
「うるせええカスだ」古田はマウントポジションのまま、仮面の鹿の角を折ってルッソに投げた。
その角はルッソの手間に落ちたと思ったら、「ドゴーン!」と爆発したのだ。
吹っ飛び倒れるルッソを私は泣きながら見ていた。
「どうしてこんなひどい事ができるんだよ…」
「ん!?ハヤミ〜これのどこがヒドイって言うとんだよおおおお」グーパンチを振り下げる。
「ゴホ、ゴホ」血の味がする…
「答えになってねえぞ、ハヤミ君〜」ともう一発。
「ゴホ、此処までヒドイ事をする理由が見当たらないって言ってるんだあああ」
「ハヤミ君さああ、ここ日本じゃないんだよおお、わかってるうう?」
「何してもいいのよ、犯罪が罪にならないって最高だと思わないかい?」
「・・・犯罪は罪になる・・・」
「ハヤミ君〜君は正統派だからわからないだよお、犯罪派はねえ、罪を犯しただけ報われるのよ」
「・・・狂ってる・・・」
「はあ?ハヤミ〜それ最高の褒め言葉じゃん!わかってるね〜」とグーパンチ
「褒めてくれたからいい事教えてあげるよおおお」とグーパンチ
「俺はねえ、生前、連続殺人者だったのよ〜、んで死刑になってこの世界にきた訳!神様もいい事してくれるよねー」とグーパンチ
「・・・・・ゴホゴホ」
「ハヤミ〜つまらないんな、なんか言ってよ」
「お前もこっち側にきたら楽しめるけど〜俺がつまらないからダメ出しな〜」
「じゃ〜逝こうか?」マウントポジションを外して私を剣のあるところにまで引きずって行く。
引きずられながら、エルとルッソの姿が眼に入る・・・生前にここまでヒドイ事をされた事はなかった・・・そうここまでに理不尽な事をされた事はなかったのだ!眼に力が入る。
「さあ〜着いたぞ、ハヤミの終着駅だ〜」古田が刺してあった剣をとり、私に向けた。
「最後に言い残す言葉はないかなあ?」ニヤニヤしながら古田が言った。
私は「・・最後に・・・ステータス!」と叫び、目の前に出たタブレットを古田に向かって弾く。
古田は、突然、飛んできたタブレットを反射的に防ごうと両手をクロスした。
ダブレットは古田をすり抜けたが、私は素早く立ち上がり、肩に刺さっていたナイフを抜き、古田が両手を解いた瞬間に首元に思い切り刺した。
古田が抵抗しようと剣を私に向けてきたが、その腕を片手で押さえ、ナイフをねじ込む。
「ぐおおおお!ハヤミいいいい!ゴボゴボ」
徐々に古田から力を感じなくなり、膝から折れるように前向きに倒れた。
「はあ、はあ、はあ」動かなくなった古田に背を向けてエルのところに向かう。
エルは気絶しているだけだった、揺すって起こし、2人でルッソのところに向かった。
ルッソは爆発の衝撃か、ボロボロな状態だった。
「うそだろ・・・ルッソ!」エルがルッソを揺すっている。
私は涙が止まらない状態だった。
そう、ルッソは死んでいたのだ。
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