2章のエピローグ
「……こっちに来て。」
さきに動いたのはメサイアだった。メサイアに言われた通りメサイアの前まで行くと、メサイアは僕の頭を撫でてきた。
「お疲れ様、ヒロ……」
慈しむように呟かれちょっと返答が遅れる。
「……いや、まだまだ冒険するからね?」
「そうだったわね。……でも」
「でも?」
「ううん、何でもないわ。」
ちょっと気になったけど、言わないんなら聞かないことにした。
……そうして撫でられること数分……
「もういいわ、ありがとうね。」
僕が離れると、メサイアはちょっぴり寂しそうな顔をした。けど、直ぐにくすっと笑った。
「うふふ……ヒロ、本当にみんなに好かれてるわね?」
「え?」
僕が首をかしげると、メサイアが耳元で囁いた。
「……直ぐに分かるわ。……じゃあ、またね♪」
メサイアの声を聞きながら僕は意識を手離した。
「……うぅん……んーー!……朝かぁ…」
目が覚めた僕は、伸びをして体を起こした。
ベッドを見るとアムさんは居なかった。
「もう起きたのかな?」
みんなを待たせるのも悪いと思って、パッパと着替えてリビングに向かった。
ガチャ……
パン、パン、パン!
「わっ!?なに!?」
扉を開けると何かがなったから慌てて目をつぶった。……そろっと目を開けると、帰ってきたルーナとシャノを含めて全員が口を開いた。
「「「「ヒロ(様)(ししょー)、誕生日、おめでとー((ございます))!」」」」
「……へ?」
突然のことに僕がポカーンとしていると、ルーナが口を開いた。
「ほら、ヒロ前に言ってたでしょ?今日が誕生日だって。だからみんなでお祝いすることにしたんだよー♪」
他のみんなも一様に頷いている……よく見たらパーティーみたいになってるや……
(みんな徹夜で準備していたのですよ。)
フェリスがそう言うとみんなは恥ずかしそうにもじもじした。
……メサイアが言ってたのはこの事だったのか……
「……あ、あれ?」
僕は自分が泣いていることに気付いた。
「ヒロ、大丈夫!?」
みんな心配そうに僕を見ている。
「いや……なんか、嬉しくてさ……ぐすっ。」
……誕生日をこんなに嬉しく感じれるのはいつぶりかなぁ……
「ひっく……みんなぁ、本当に、ありがとう!」
僕がそう言うと、ルーナが優しく抱きしめてきた。
「おめでと……ヒロ……大好きだよ……」
ルーナが背中をさすってくれて、後のみんなは頭を撫でてきたから、みんなの暖かさを感じて、僕は思いっきり泣いた……
暖かいみんなに見守られて、僕は13歳になった。
……この誕生日は絶対、忘れないよ。
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