ドラゴンの事後処理
店を出ると既に日が上っていたから、昼ご飯を取ってギルドに向かった。
「すみません」
「はい。……あ、昨日のことですね。」
対応してくれたのはリス耳のお姉さんだった。
「肉以外は全て買い取りと言うことでしたので、さきに肉の方をお渡ししますね。」
お姉さんが目配せすると、どこからともなく現れた男の人がドラゴンの肉を運んできた。
僕が「ありがとうございます」と一言言うと、男の人は軽く頷いてまたどこかへ行ってしまった。
「それでですね……あなたの今回の成果を今までの依頼の成果の累計と会わせてBランクにランクアップしましたよ。」
「そうですか!やった!」
僕は思わずガッツポーズをとった。うん、一歩前進だね。
「それと…ドラゴンを倒されたので『ドラゴンスレイヤー』の称号が与えられます。」
称号キター!周りの人達も凄い人を見る目でこっちを見ている。……てかそんなになの?
「この称号って、他にも誰か持って無いんですか?」
「確か……今までで五人ほどいたみたいですけど、今はあなただけみたいですよ。」
お姉さんは図鑑みたいな本を見て確認している。そうなのー!?
「ヒロすごーい!」 「一人だけなんて、凄いですヒロ!」 「さっすがししょー!」
3人ともキラキラした目で僕を見ている。恥ずかしくなった僕は思わず頬をかいた。
「あはは……次は気絶しないようにもっと強くなるよ。」
これで浮かれるわけにもいかないしね。
そのままお金を受け取って、ギルドを出た。
「さてと……ドラゴンの肉ってやっぱり美味しいのかな?」
あのときは冗談っぽく言ったけど、せっかく倒せたんだから食べてみたい。
「ししょーはこうなるのが分かって言ってたんですか?」
リンの言葉にルーナとシャノもこっちを見た。
「いや、そんなこと無いけど。でもなんか食べてみたいなーって思ってつい言っただけだけど。」
と言ったけど既に3人の耳には届いていないみたいだ。
……だってさっきよりもこっちを見る目がキラキラしてるんだもん。
(罪な人ですね、ヒロ。)
「どういうこったよ!」
……周りの人の生暖かい視線をガッツリくらうことになったのは言うまでもない。
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