職人
フェリスをひとしきり撫でて満足気になったアオさんは、ガントレットを造り始めた。
「…………」
アオさんは無言で集中している。……自然と僕達も静かになる。
アオさんは淀みなく作業を進める。素人目じゃよくわかんないけど、ちょっとずつやり方を変えてるみたいだ。
……作業を始めて30分がたった。ルーナは途中から興味が無くなったのか、シャノに抱きつく形で眠った。リンは自分のものになる武器をじぃっと見つめていた。……フェリスは何故か僕の頭の上に乗っかってます。
「…………ふぅ……はい、出来たわ」
アオさんの手元には、綺麗なガントレットができていた。
「わぁ……これが、ボクの……」
完成されたガントレットを見てリンは目をキラキラさせている。
早速つけて、またシャドウボクシングを始めた。
「……すごい、これすごいよししょー!」
リンが拳を打つ度にビュンっと風を切る音が聞こえる。どことなく一発が重くなったように感じる。リンは嬉しそうにシュッ、シュッっとさながらボクサーのように動いている。……あれ、くらいたくないや。
「フフン、もっと誉めてくれてもいいのよ!」
どやぁ! と言わんばかりに勝ち誇ったような顔をするアオさん。……可愛いからなんか和みます。
「アオさん、ありがとうございます!」
僕達は頭を下げた。……あ、ルーナ起きた。
「ふあぁぁ……んぅ?……終わったの?」
こてん と首を傾けるルーナ。だから……
「……かあいいなぁ、もう!」
「ふぇ?……えへへ♪」
そりゃあもうもっふもっふしましたよ、えぇ。……ってこの口調はなんだろう?
……さすがにアオさんの視線が痛くなったから自重はしたけど。
「アオさん、ありがとうございました。」
「いいのよ。…私も久しぶりにいい武器が造れて楽しかったわ。」
「……それじゃ、またきます。」
アオさんにお金を支払って店を後にした。
……帰り際にアオさんに、フェリスのなで予約をされました。……てか、なで予約って何?
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