フェリスの存在
……
…………
……………………ん?
また頭に柔らかい感触がしたから目が覚めた。
「……あれ?シャノ?」
「……おはようございます、ヒロ…//」
目を開けると真っ赤な顔のシャノが目に飛び込んできた。……てことは
「…………やっぱり」
僕はシャノに膝枕をされていたみたいだ。
僕が体を起こすとシャノが「あっ……」と呟いた気がする。なので
「ありがと、シャノ♪」
シャノの頭を撫でることにした。
「……//」
ぷしゅーっと湯気が出そうなくらい真っ赤になって、恥ずかしそうにうつむいた。
「ヒロ、起きた?」 「ししょー、起きましたか?」
計ったようにルーナとリンが現れた。
「おっす。……フェリスは?」
そういえばフェリスが見えないから聞いてみるとルーナ達みんな一方を指差した。
「え?…………んぇ?」
指差された方を見ると、何故か騎士団の皆さんに膝まづかれて困惑しているフェリスが見えた。
「よいしょ…………どしたのフェリス?」
フェリスの側まで駆け寄ってそう声をかけたんだけど、騎士団の皆さんがみんなこっちを見て驚愕の表情をしている。……ややこしくなってきたよ?
(……私はいいと言ったのですが、「神獣様と顔を見合わせるなんてとんでもない」といって聞かないのです。)
やっぱりフェリスって凄いんだ。だから「あの神獣様と!?」とか「神獣様を名前で!?」とか言ってるんだ。……小声でも聞こえてますよ。
「……あはは。あのー……その状態やめてくれませんかね?」
騎士団の皆さんはぶるぶるぶると勢いよく頭を横に振った。……じゃあ
「その状態やめてくれないと、凍結させますよ?」
僕は冗談半分でそう言ったんだけど、騎士団の皆さんはバッと立ち上がってビシッっと敬礼した。……あ、あれー?
逆に僕が呆然となっていると、団長っぽい男の人が話し出した。
「あなたの力は見せてもらいました。……なので冗談半分で言われてもこうなるのが当然だと思いますよ?」
……ソ、ソウナノー?
「すみません」
「いえ、頭をおあげください。この度は、ドラゴンを倒していただきありがとうございます。」
「え?あ、ど、どうも。」
なんか頭のさげあいになってるよ?
「それにしてもそんなにお若いのにその強さ……我ら騎士団に入って頂きたいほどです。」
やっぱりそうなるのかぁ…………
「僕は入るつもりは無いんですけど……」
「分かっております。あくまで願望ですので、気にしないでください。」
ならいいんだけど……するとうってかわって団長っぽい人は探るような顔になった。
「それであなたはこちらの神獣様とどのようなご関係で?」
「どのようなって言われても……召喚獣ってだけですけど。……あ、フェリスを渡すつもりはないですからね!」
そういい終えると同時にフェリスは頬を舐めてきた。
「だからくすぐったいよ、フェリス。」
やっぱりフェリスはなめるのをやめない。
……それから小一時間程フェリスに舐められながら、騎士団の皆さんの質問に答えることになったなんて言えない……
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