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拝啓 異世界に行くことになりました ~ほのぼのもふもふライフ~  作者: アーク
第二章 いざ、冒険!~亜人国家編~
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リンは策士?

「ししょー、ししょー!」


「………………。」

 リンは何を思ったのか、僕達の周りをぐるぐる回っている。……悪い気はしないんだけど


「……ちょっと落ち着こうか?」

 周りからの視線がいたいから、リンの動きを止めた。


「わぁっ!…す、すみません。嬉しすぎてつい……」


「まぁ、いいよ。」

 そう言ったところで、誰かのお腹が「くうぅ……」となった。


「はうぅ……」

 鳴ったのはリンのお腹だったみたいだ。……反応が可愛い……


「あはは…じゃあ、お昼にしようか。」


「うん。」 「はい。」 「了解ししょー!」 (ヒロ…お願いしますね。)

 仲間が増えると賑やかになるね。フェリスが喋ってリンはビックリしたみたいだ。……シャノが直ぐフォローしにいったけど……わあ、またリンの目がキラキラしてきたよ。


 そんなこんなで、公園的なところについた。


「さてと……んしょ……じゃあ、食べよう。」

 僕は魔法の鞄から、二人が作った弁当を取り出した。


「これは……ししょーが作ったんですか?」

 リンは弁当に食いついている。……うん、結構クオリティ高いと思うよ、僕も。


「ううん、ルーナとシャノが作ったんだよ…ね?」

 僕は二人に目配せした。……二人とも恥ずかしそうだ。


「お二人がですか?……凄いです!さすがししょーの彼女さんですね!」


「「「……え?」」」

 発言が唐突すぎて、僕達はハモった


「……あれ?違ったんですか?……お二人ともとても可愛らしくて、ボクよりお似合いですよ!」

 僕は曖昧な笑みを浮かべるしかなかったけど、二人はどこか嬉しそうだ。まぁ、そんなことはおいといて……


「とにかく食べよう。……いただきます。」


「「「いただきます。」」」

 リンはよっぽどお腹が空いていたのか、一目散に食べ始めた。


「はむ……あむ、あむ……んー!美味しいです!」


「本当?良かったー!」 「私も安心しました。」

 リンの食いっぷりを見て、二人とも安堵の表情を浮かべた。


「…あれ?ししょー、フェリスちゃんは食べないんですか?」

 シャノ説明したんじゃ……あ、舌出して「テヘペロ」ってしてる……はぁ……まぁ、いいけどさ。


「フェリスはね、僕の魔力がご飯がわりになるみたいなんだ。……じゃあ、フェリスいくよ?」

 いつも通り前置きしてから魔力を流し始める。フェリスは(はあぁぁぁ……♪)と気持ち良さそうな顔になった。


「これは……いえ、なんでもないです。」

 リンは何か言おうとしてやめた。……なんか無性に気になるよその切り方だと!まぁ、詮索はしないけど。

 フェリスに魔力を流し終えて、さぁ食べよう!っとするとリンが言った。


「お二人は『あーん』とかしないんですか?」


「!?……ごほっ、ごほっ!」

 ほんとどっから出てくるのかわからない言葉が出てくるなぁ…思わず咳き込んじゃったよ。

 シャノがすかさず背中をさすってくれる。……ありがと、顔真っ赤なままでしてくれて。


「ししょー、ごめんなさい!…でも彼女さんならするんじゃないかなって思いましたから。」

 二人は互いに顔を見合わせると、決意したように頷いた。……まさか!?


「ひ、ヒロ。あ、あーん。」

 まずルーナがおずおずとスプーンを差し出してきた。


「う、うん。あ、あーん。」

 無下にしたら駄目だと思って、差し出された物を食べた。


「どう?美味しい?」


「うん、美味しいよ。」

 僕がそう言うと、ルーナはホッとしたみたいだ。


「ヒロ、私もいいですか?」

 シャノが違うものを差し出してきた。


「う、うん。」


「あ、あーん。」 「あーん。」

 二回目だからさっきよりは食べやすかった気がする。


「どうでしょうか?」


「美味しいよ。二人ともありがと。」

 僕がそう言うと、二人とも恥ずかしそうにうつむいた。



 ……このあとも弁当が無くなるまでこれが続いたのは言うまでもない。……恥ずかしいよ、真面目に。

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