狐耳のボクっ娘
「ま、まってくださ~い!」
「え?……うわっ!」
声のする方に振り返ってみると、ドドドドドと土煙があがりそうな勢いで、誰かが走ってきた。
「っととと……」
その子は急ブレーキをかけて止まった。……狐耳だぁ……じゃなくて
「何かようかな?」
僕がそう言うと、狐耳の女の子(僕達の同じぐらいの年に見える)は話し出した。
「は、はい。ボクを…弟子にしてくれませんか?」
「……どういうこと?」
いきなりそう言われても、反応に困ってしまう。……それを察したのか、狐耳の女の子はハッとした顔になった。
「す、すみません。…いきなりじゃ分かりませんよね。1から説明します。」
女の子もといリンさん(というそうだ)の話を要約するとこうです。
リンさんもルーナと同じように世界を回りたいからその為に冒険者になったらしい。
でもソロの限界を感じてこのままで大丈夫かな…と思っていたようだ。
そんなときに、自分と同じぐらいの年に見える見かけない子達(僕達だね)が来た。
話を聞いているとCランクで腕が立つことを知り、凄いと思ったみたいだ。
「……それで、僕達の弟子になりたいってこと?」
「はい、そうです。」
「うーん……他にも強い人も沢山いると思うけど、何で僕達なの?」
僕がそう言うと、リンさんはキラキラした目で話し出した。……なんかデジャブ。
「ボクと同じぐらいの年の皆さんだからこそ、良いんです。……それに、他の人達はあんまり相手しててくれませんし。」
リンさんはじっと僕の方をみている。
「……どうかな?」
僕は二人を見た。……二人とも頷いた…ルーナは特に強く…
「駄目……ですか?」
リンさんは今にも泣きそうな顔で言った。……まぁ、いっか。
「ううん…僕達でよかったら、師匠…って言えるほどじゃないけど頑張るよ。」
「!…それじゃあ!」
「うん。よろしく、リンさん♪」
リンさんはぱあっと花が咲いたような顔になった。
「は、はい!よろしくお願いします、ししょー!…でもボクのことはリンって呼んでくれると嬉しいです。」
リンさん…改めリンは期待の目でこちらを見ている。
「あはは…じゃあ、リン…これでいい?」
「ありがとうございます、ししょー♪」
「うわっ。……まぁ、いっか。」
リンは嬉しいのか抱きついてきた。……なんかこれもデジャブが……何て考えながら、リンの頭を優しく撫でた。
……師匠って言われるの、ちょっとこそばゆいね……
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