無自覚の成長
「……換金しとこうかな。」
ここに来るまでの道のりで少し倒した分、いつまでも持って置くわけにはいかないし……なのでギルドに行くことにした。
「ここがここのギルドかな?」
キキルと似た感じの建物を見つけた。
「……ん?」
中に入ると、一瞬全員の視線がこっちに向いた気がしたけど、すぐにそれは無くなった。
「……まぁ、いっか。……すみません、換金してほしいんですけど。」
「はい。……どれでしょうか?」
受付の人はリスみたいな耳のお姉さんにした。
「えっと……んしょ……これなんですけど。」
僕が換金して欲しいものを魔法の鞄から取り出すと、リス耳のお姉さんは驚いた顔になった。
「これは……レッドボアの角に、フィアーイーグルの爪……他のものもどれもCランクの魔物ばかりじゃないですか!」
リス耳お姉さんがそういうと、また周りの視線がこっちに向いた……今度は驚いているようだ
「Cランクだと……?」
「あんな子供達がか…?」
「はっ、どうせ親のお使いか何かだろ?」
なんか色々と言ってるけど……じゃあ……「本当にあなたが?」といわん顔のお姉さんに
「これでどうお?」
冒険者カードを見せると、ハッとした表情になった。
「Cランクでしたか……すみません、早とちりして。」
「「「「「!!!?」」」」」
お姉さんが頭を下げると、周りの視線が一層強くなった。驚いてるのは僕のランクかあるいはお姉さんが頭を下げたことかまたはその両方か……ま、僕はどうでも良いけどね。
「頭を上げてください。……まぁ、こんな小さな子供が魔物を倒せるなんて誰も思わないですもん……ねぇ?皆さん?」
僕がそう言って周りを見渡すと、全員露骨に視線をそらした。
「失礼しました。では、換金してきますね。」
お姉さんはそう言うと、奥に入っていった。
「それにしても僕達って結構強くなってたんだね?」
「うん!私、ヒロと出会ってから、かなり強くなった気がするもん!」
「……私は魔物を倒せるなんてこれぽっちも思ってませんでした!」
うんうん、二人とも成長が見てとれる(ステータス的な意味で)からね。
……うん?なんかすごい視線を感じるけど……まぁ、いっか。
「お待たせしました。こちらが報酬になります。」
「ありがとうございます。それじゃ。」
僕達はリス耳お姉さんから報酬を受け取って、ギルドを後にした。
ご意見、ご感想できればお願いします。




