ドワーフの「アオ」
出てきた女の子は、僕達と背丈が同じくらいで、耳が少し尖ってるかな?って感じだ。
「……何?」
「あ、ごめんなさい。」
女の子に言われて、我に帰った。
「はぁ……どうせちみっこで、店長に見えないとでも思ったんでしょう?」
女の子は半ば呆れ半分といった感じで言った。……今までも言われたことあったのかな?
「い、いえ、そんなことないです。……女の子で、こんな店を切り盛りしてるなんて凄いなぁ、とは思いました。」
これは本心である。ルーナとシャノもうんうん頷いている。
「…え?」
「…へ?」
女の子は軽く咳払いして話し出した。…ちょっと顔が赤い気がする。
「こほん…ま、まぁいいわ。私はアオ、種族はドワーフよ。……君達は?」
やっぱり名前が店名に入ってたんだ…と一瞬思った。
「はい。ヒロと言います。冒険者やらせてもらってます。で……」
「ルーナです。」 「シャノと言います。」
「ふうん……で、その子は?」
「僕の召喚獣でフェリスと言います。」
「ウォン!」
今まで忘れかけてたなんて言えない。……ってあれ?なんかフェリスの方をチラチラ見てるけど……ははぁ……
「フェリス、触りたいんですか?」
「ッ!そ、そんなわけないじゃない!……それで、依頼はそれかしら?」
露骨に動揺してたけど……まぁ、いっか。
「はい。……お願いできますか?」
女の子改めアオさんは、アマダンタイトと、宝石類を軽く眺めた後話し出した。
「……うん。これくらいならお安いご用よ。それで、何を造って欲しいのかしら?」
「うーん……アマダンタイトは剣と防具にしてほしいですかね……宝石類はネックレスと腕輪で。」
「分かったわ。……ちょっと素振りしてくれる?」
「へ?は、はい。」
僕は前に造った木剣を取り出して、軽く素振りした。
「…うん。もういいわ。」
「分かりました。」
体感で30秒ぐらい振ってた気がする。……ルーナも使うから一応素振りを見てもらった。
「じゃあ、明日来てくれるかしら?明日には仕上げておくわ。」
「はい…じゃあ、楽しみにしてますね?」
ちょっと挑発する感じでいってみた。
「ふん。明日、ビックリさせてやるわよ!」
アオさんはそうきっぱりと言い切った。
……アオさんは良い人っぽいなと感じながら、店を後にした。
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