ウサ耳父との邂逅
今日はまず、アムさんの家に向かうことにした。
「こんにちはー。」コンコン。
『は~い。』
聞こえてきたのは子供の声だった。
ガラガラ…
「よいしょ…あ!昨日のヒロお兄ちゃん!」
出てきたのは、レン君だった。
「こんにちは。お邪魔してもいいかな?」
「うん!…みんなー、ヒロお兄ちゃんが来たよー!」
バタバタと、足音が聞こえてきた。
子供たちが群がってきたので、フェリスを渡してリビングに向かった。
「あら、ヒロさん。昨日はありがとうございました。」
「君がヒロ君か。俺からもお礼を言わせてくれ。ありがとう!」
リビングにはアーラさんと、男の兎人族の人がいた。…この人がスレイさんかな?
「いえ、お役にたてたようで何よりです。」
「昨日は久しぶりにアムの声が聞けて、嬉しかったわ。…この人も、年甲斐もなく叫んでたりしたし。」
「お、おまっ!それは言わないでくれよ!」
スレイさんが焦った感じでそういうと、アーラさんはクスクス笑った。……なんかいいなぁ、こういうの。
スレイさんはわざと咳払いして話し出した。
「おほん!…昨日は久しぶりにアムの声が聞けて、楽しかったよ。子供たちのわがままも聞いてくれたみたいだし、アムがヒロ君みたいな人に雇ってもらえて良かったよ。」
「いやー、僕は自分がやりたいことをしただけですから。」
少し恥ずかしくなった僕は、頬をかきながらそういった。
「いやいや、ヒロ君みたいな人はそうそういないよ。……そうだ、お礼といったならなんだが、俺の仕事場に来てくれないか?俺は鉱石を採る仕事をしてるんだが、ヒロ君が採ってもいいように私から言っておくから。…どうだね?」
僕はルーナとシャノを見た。二人は静かに頷いた。
「是非、お願いします!」
「そうと決まったら、早速いこうか?」
「はい!」
フェリスは子供たちと一緒にいてもらおうっと。テレパシーで伝えると、(了解しました)と聞こえた。
「ヒロさん。これ、返しておきますね。」
アーラさんは魔力電話を取り出した。…あ、忘れてた。
「どうも。」
僕は魔力電話を受け取った。
「さぁ行くぞ、ヒロ君!」
「イエッサー!」
ルーナとシャノが「イエッサー?」と言っていたけど気にしない。僕達はスレイさんの仕事場に着いていった。
……アーラさんが「年甲斐もなくはしゃいじゃって……うふふ♪」と小声で言っていたのは余談である。
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