感動の再会(声的な意味で)
アムさんの家族はお母さんがアーラさん、お父さんがスレイさん、長男ライ、次男レン、次女リィム、三女ルウという構成だ。(アムさんが長女)
「アムがお世話になっております。」
アーラさんは深々と頭を下げた。
「いえいえ。こちらこそ、アムさんには色々助けてもらってます。」
なので僕も頭を下げた。…そうだ
「アーラさん、アムさんの声聞きたいですか?」
「できれば聞きたいですけど……そんなこと出来るんですか?」
アーラさんは疑問半分、期待半分といった感じで見てきた。子供たちもフェリスを撫でながらこっちを見ている。……フェリス、ちょっと昇天しかけてない!?
「はい。……ちゃちゃちゃちゃ~ん、魔力電話~。」
何となく○ラえもん風に取り出してみた。
「それでアムと話せるんですか?」
うけなかった……じゃなくて
「はい、出来ます。……ここをこうして……もしもーし、アムさーん?」
一応他の人にも聞こえるように拡声器的なモードにしてます。
『はい、ヒロ様。……今日はお早いですね?』
魔力電話から聞こえるアムさんの声にウサ耳家族は一気に驚いた顔になった。
「それはね……今日はスペシャルゲストがいます。」
『ゲスト……ですか?』
僕の言葉にアムさんも少し食いついたみたいかな?
「うん。……さ、アーラさん。」
僕はアーラさんに魔力電話を手渡した。アーラさんは小さく頷いた。
「アム?アム聞こえる?」
『…!お母さん!?お母さんなの!?』
「そうよ……アム…元気そうで良かったわ……」
『私も!…お母さんが、元気、そうで…うぅ』
二人とも感動しているみたいだ。
「「「「アムお姉ちゃん!」」」」
子供たちも魔力電話に向かって話し出した。
『みんなも!?…今日は何て日なの…うぅ』
…ちょっと芸人風に聞こえるけど…まぁ、いっか。
「…僕達はおいとましようか。」
僕が小声で呟くと、ルーナとシャノは静かに頷いた。二人とも少し泣いてる…。フェリスは……フェリス、回収しよう。
気絶しかけてるフェリスを抱き上げて、僕達は宿に戻ることにした。
帰り際、アーラさんが僕の目を見て頭を下げたので、僕も軽く会釈した。
……その日、仕事から帰ってきた兎人族の男の叫びがこだましたのは、余談である。
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