家でのひとこま
フェリスの初試乗を終えて、家まで戻ってきました。
「ひ、ひぬかとおもいまひた……」
アムさんはフラフラである。……次からはゆっくりしないと、気を付けよう。
「アムさん、だいじょーぶ?」
「あ、ありがとうございます、ルーナ様。」
ルーナがアムさんの背中をさすって、アムさんは大分楽になったみたいです。
(すみません、ちょっと速かったでしょうか?)
SDサイズに戻ったフェリスが聞いてきた。
「うん。……僕達はいいけど、アムさんが乗るときはもっとゆっくり行こう。」
(了解しました。)
「……じゃあ、家に入ろうか?」
「はーい!」 「…はい。」 (分かりました。)
皆の返事を聞いて、僕達は家に入った。
「ただいまー!」
タッタッタッ……
「お帰りなさい、ヒロ、ルーナ、フェリスちゃん。……ヒロ、そちらの方が?」
出迎えてくれたシャノは、アムさんが気になったようだ。
「うん。この家を管理してくれるメイドさん……アムさんっていうんだ。」
「は、はい。アムと言います。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
二人は握手した。
「ヒロ、ご飯は出来てますよ。」
「さっすがシャノ。じゃあ、ご飯にしようか?」
というのも、今の時間は夕方あたりだからだ。
「さんせー!…お腹すいたよ~。」
「シャノ様、お手伝いします。」
「ありがとうございます。……でも、様…なんて。私はいいですよ。」
様と呼ばれて少し恥ずかしそうなシャノ。…可愛い。
「いえいえ、私がお仕えすることに変わりはないんですから。シャノ様と、呼ばせてください。」
「いやいやいや」
「いやいやいや」
「いやいやいや」
…………その状態が軽く10分続き、アムさんのごり押しで、結局様付けで呼ぶことになった。
「フェリスは一緒に来て。……あれ、しよう。」
この言い方だとなんか変なことするみたいだなぁ……なんて思いながらフェリスを見ると。
(分かりました、楽しみです♪)
嬉しそうな顔でそう言ってきた。……そんなにいいのかい。
「えと……ヒロ様は何をするおつもりなのでしょうか?」
僕の言い回しでやっぱり気になったのか、アムさんはルーナとシャノに聞いた。二人は
「「……すっごく、羨ましいこと!」」
とハモって言った。……本心でありそうだから、あなどれない。それを聞いたアムさんは
「……え?えぇぇ?」
よく分からないらしくあたふたしている。……これも可愛い。
「さ、行こう、フェリス。」 (はい♪)
僕はフェリスを抱き上げて、庭に向かって歩き出した。
……フェリスの食事(?)を見たアムさんは、ルーナとシャノと一緒に物欲しそうな顔をしていた。……なんだかなぁ……
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