アムの過去2
アム視点です。
「ふあぁぁ……やっぱり大きいなぁ…」
王宮に着いた私は、王宮の大きさに改めて呆然としていました。
「……アムさん。」
「……ふぇ?……わわわっ!」
背後から声をかけられて後ろを見ると、カノンさんがいたので、びっくりしました。……今では大分なれた方ですが……
「驚かせましたか?すみません。……そろそろつく頃だと思い、迎えに来ました。」
「へ?あ、ありがとうございます。」
カノンさんは凄い人なんだと改めて認識した瞬間でした。
「皆さん、こちらが今日から一緒に働くアムさんです。」
カノンさんは部屋に入るなり、そう言いました。そこには休憩中らしいメイドさん達が居ました。
「え、えと……今日からここで働かしていただくことになったアムと言います。よ、よろしくお願いしましゅ……」
最後は噛んでしまいましたが、皆さん暖かく迎えてくれたのでとても嬉しかったです。
……それから私のメイド生活が始まりました。
起きて、身だしなみを整えて、ご飯を食べ、それからはお昼までお仕事です。お昼休憩が終わったら、また夜までお仕事です。たまに小休憩もありましたが、慣れるまではそのたびに疲れて仮眠していました。
お仕事は、日常生活における些細なことから、書類の整理などの事務的なことまで……本当にたくさんありました。
始めは失敗ばかりで大変でした。…でも、メイドの皆さんが優しく、時に厳しく教えてくれたおかげで今では大体のことが自分でパッパとこなせます。……たまにドジしちゃうけど……
王宮で働き始めて三年が過ぎたときです……
「アムさん、聞きました?」
「何ですか?」
「今、王子様に勝った冒険者さんが来ているらしいですよ。」
「え?王子様に?」
この王宮の王子様、ミハイル様はBランクのモンスターの群れをものともしないお人です。……そんなミハイル様に勝てる人ってどんな人なんだろう?私の中でその人のことが気になり始めました。
その時でした
「アムさん。今、空いていますか?」
カノンさんが部屋に入って私のことを呼びました。
「は、はい!大丈夫です!」
「良かった。……じゃあ、着いてきてください。」
「え、えと……何処に?」
疑問になった私はカノンさんに聞きました。…するとカノンさんは微笑を浮かべて
「あなた方が話していた、冒険者さんのところですよ。」
そう言いました。
……このときの私は、少しドキドキしていました。
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