シャノの想い
ルーナと別れて、宿に戻ってきたよ。
「!ヒロさん、お帰りなさい。」
宿に着くと真っ先にシャノが出迎えてくれた。
「ただいま、シャノ。…住む場所が決まったから、この宿に泊まるのも多分今日で最後だよ。」
「…!そ、そうですか……」
シャノには前から家を買うことを言ってたんだけど、その時は応援してくれてたけど、やっぱり寂しそうだ。
「まぁ、絶対来ないって訳でもないしたまには遊びに来るよ。」
「そ、そうですよね。…これ、鍵です。」
「ありがと。…それじゃあ。」
シャノと一旦別れて、部屋に戻った。軽く荷物の整理をした後、晩ご飯を食べに下に降りた。
「ヒロさん、聞きましたよ。家を買ったそうですね。これで宿暮らしも終わりですね。」
「お兄さん来なくなっちゃうんですか~。寂しくなりますね~。」
声をかけてきたのはカシミさんとライムだった。
「絶対来ないわけでもないですから、たまには遊びに来ますよ。」
「今日はシャノが張り切って作りましたから、絶対美味しいですよ。」
「あはは。シャノのご飯はいつでも美味しいですけどね。」
そう言って僕は、いつもの席に向かった。
「ヒロさん、お待ちしておりました。今日はいつもより奮発しましたよ。」
そこにいるのはやっぱりシャノで、いつものように食事が用意されていた。
「……凄い。」
その食事は今までで一番豪勢な料理だった。
「えへへ。少し作りすぎちゃいましたかね?」
そう言ってシャノは可愛く舌を出して笑った。…「シャノがここまで感情豊かになったのは、ヒロさんのおかげですよ。」と、カシミさんは言っていた。
でも、今の笑顔はどこか無理している感じだった。
「そんなこと無いよ。ありがと。…いただきます!」
そう言って僕はシャノが作ってくれた料理を食べ始めた。どの料理もとても美味しくて、やっぱりシャノは凄いと改めて思った。
「ごちそうさまでした。…やっぱりシャノの料理は美味しいよ。」
「ありがとうございます♪」
「じゃあ、そろそろ部屋に戻るよ。」
と言って僕は部屋に戻ろうとした時、シャノが僕の手を取ってひき止めた。
「……シャノ?」
「ヒロさん…私もヒロさんと一緒に暮らしたら駄目ですか?」
「……え?」
「私、今まででこんなに楽しく毎日を過ごしたことなんて無かったんです。ヒロさんと出会ってから毎日がとても楽しかったんです。だから……私も着いていったら駄目ですか?」
「…………」
シャノは今までに無いぐらい真剣な顔だった。僕は……
「……僕もシャノと一緒に過ごす時間は楽しかったよ。だからシャノが本当にいいなら、僕は拒否しないよ。」
「…!ヒロさん…」
「それに人数は多い方が楽しいしね。だから……これからもよろしくね、シャノ♪」
僕の言葉を聞いたシャノは、今までで一番の笑顔になって
「…はい!よろしくお願いします、ヒロさん!」
と言った。
……その姿は今までで一番可愛かった。
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