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拝啓 異世界に行くことになりました ~ほのぼのもふもふライフ~  作者: アーク
第一章 初めまして異世界転生
30/111

王宮で(前)

「ところで、今何時かな?」

 ルーナが泣き止んだ後思い出したように呟くと、そっと見守ってくれていたであろうメイドさんが教えてくれた。


「今は朝の7時ごろです。」


「うぇ?」

 確か王子様と会ったのが昼過ぎだったから……うわぁ、半日ぐらい眠ってたのか!


 ぐうぅ~…


「……お腹空いたなぁ……」

 気付いたらお腹が空きました。


「朝食の準備は出来ておりますので、お食べになりますか?」


「いいんですか?是非、お願いします。」


「かしこまりました。それでは、着いてきてください。」

 と言ってメイドさんは僕達を手招きした。僕達はそれに着いていった。


「あのー、何処にいくんですか?」


「はい。ミハイル様やユリア様がおられるホールになります。」


「で、ですよねー…」

 やっぱりそうなりますか!まぁ、予想はありましたけど。


「…………」

 ルーナは緊張しているのか、僕の腕にしがみついてきた。耳と尻尾もピーンとしている。


「……大丈夫だよ。」


「うん…ありがと、ヒロ。」

 僕が頭を撫でると少しは緊張がほぐれたのか、笑顔でそう言ってくれた。


「……はい、着きましたよ。」

 メイドさんに言われて僕達は少し気を引き締めた。


「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。さぁ、行きましょう。」

 そのまま僕達はメイドさんに続いて部屋に入った。結構広くて、五十人くらいは入りそうだ。


「!ヒロ君にルーナさん。待っていたよ!」

 そう言ってくれたのは王子様である。王子様の隣に王女様。正面の方に威厳がある男の人、その隣に優しそうな女の人が居る。


「君がミハイルの言っていたヒロ君だね。そちらはルーナさんだね。私はクライス・フォン・レリヘンフェルト。この国の王をやっている。こっちは妻の……」


「レミリア・レリヘンフェルトです。よろしくお願いします。……さぁ、二人ともお座りなさい。」

 男の人は王様で、女の人は王妃だった。


「は、はい。失礼します。」 「失礼しましゅ。」

 あ、ルーナが噛んだ。やっぱり緊張するよねー。国のトップの人達の前だもの。


「ははは。そんなに緊張しないでくれ。……さぁ、いただこうか。」

 王様がそう言うと、メイドさん達が食事を持って来てくれた。


「いただきます。」


「「「「「「いただきます。」」」」」」

 王様がいった後、僕達は一斉に言って食べ始めた。出された食事は高級レストランで出てきそうな豪華なものだった。


「……美味しい!」

 それぞれ色んな味がして、飽きのこないようになっている。


「ヒロ、これも美味しいよ!……あ。」

 ルーナは王様達の前なのを思い出してか、顔が赤くなった。


「うふふ。そんなに美味しそうに食べてくれるならいいわよ。」

 王妃様はそう言って微笑んでいる。


「ヒロ君、体調はもういいのかい?」

 そう聞いてきたのは王子様である。


「はい。今は何ともないです。」


「そうか、それは良かったよ。…で、何で倒れたか分かったかい?」


「はい。……あまり確証はないですが、『ゾーン』かと思います。」


「『ゾーン』?それはなんだい?」

 王子様を初め、皆が僕の説明を待っている。


「えっとですね……」

 僕は自分の知りうる限りの『ゾーン』について説明した。


「へぇ、そんな状態になるのか。…なら倒れるのも分かるな。」

 王族様達は皆へぇ~みたいな顔をしている。


「ヒロ、凄いよ!そんな状態になれるなんて!」


「あはは。……まぁ、最初だったからぶっ倒れちゃったけどね。」

 キラキラした目のルーナに言われて、僕は恥ずかしさを隠すようにそう言った。

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