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拝啓 異世界に行くことになりました ~ほのぼのもふもふライフ~  作者: アーク
第一章 初めまして異世界転生
29/111

メイドさんと現状把握 ルーナの……

「……知らない天井だ……」

お決まりみたいなセリフを言いながら、僕は目を覚ました。……実際、本当に知らない部屋にいるんだもの。


「……ヒロ様、お目覚めですか?」


「え?……うわぁ!?」

声がする方に顔を向けると、綺麗な女性のメイドさんがいたから、僕はびっくりして慌てて飛び退いた。


ゴンッ!


「いったぁ!」

いてて……頭ぶつけたよ。


「す、すみません。びっくりされましたよね?」


「は、はい。……ところでここは?」

ちょっと落ち着いてきた所で僕は部屋を改めて見渡しながら、メイドさんに聞いてみた。……なんか凄い豪華な部屋だけど……まさか!?


「はい。こちらは王宮の客人の部屋になります。」


「…………えぇぇぇぇぇ!?」

王宮ですかーい!!!……なんかとんでもないところにいるなぁ。


「……あ、あれ?何で僕はこんなところにいるんだ?」


「それはですね。ミハイル様のお話によると『僕と手合わせしてくれた子だけど、手合わせの後に気を失ったからここまで運んできた。』だそうです。」


「は、はぁ…」

そういえばそうだったような……


「ヒロ様、少しの間失礼しますね。」


「え?あ、はい。」

メイドさんはそう言うと一旦部屋から退室した。


(王子様と戦っているときのあの感覚。……ギルドカードに新しい事は書かれてない。……ということはスキルじゃない?……はっ!?もしかして『ゾーン』みたいな事が起きたのかな?)


『ゾーン』……一部の限られた人しか入れない。バスケットのリングが大きく見えたり、ピッチャーの投げた球がゆっくり見えたりする現象。極限の集中状態。


(『ゾーン』なら説明はつくなぁ。初めてで頭と体の負担が大きかったんだろうなぁ~。……まさか自分がそういう類いに入るとは思わなかったよ。)

そういった考察をしていると部屋の扉がノックされた。


『ヒロ様、入ってもよろしいでしょうか?』

聞こえてきたのはさっきのメイドさんの声だった。


「いいですよー。」

僕がそう言うと同時に扉が開いて、誰かが僕の方まで突っ込んできた。


「ヒロ~!」


「おわっ!……ル、ルーナ?」

突っ込んできたのはルーナだった。


「心配したよ~!いきなり倒れちゃうんだもん!」

そう言うルーナは涙目だった。


「……心配かけてごめんね……」

そう言って僕は、ルーナの頭を優しく撫でた。


「ひっく……うわぁぁぁん!ヒロ~!良かったよ~!」

ルーナが泣き終わるまで、僕はずっとルーナの頭を優しく撫で続けた。

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