ヒロVSミハイル、そして……
敵を知り、己を知れば百戦危うからず。……ってことで、気になる王子様のステータスを鑑定でチェーック!
ミハイル・レリヘンフェルト 16歳 人族
職業:第一王子 ジョブ:騎士
レベル35
HP:760 MP:750
筋力:780 魔力:740
耐久:720 敏捷:780
運:120
……うん。充分強いです。勝てるか不安になってきました。
「そういえば今のステータス、どうなってたっけ?」
すっかり自分のステータス確認するのを忘れていた僕は、ギルドカードを確認した。
マナミ・ヒロ 12歳 人族
職業:冒険者 ジョブ:魔法使い
レベル:20 冒険者ランク:F
HP:1040 MP:1040
筋力:640 魔力:640
耐久:840 敏捷:690
運:500
……うん。僕はもう突っ込まないよ……
でも、まだ一回り劣ってるのか。…まぁ、なんとかなるさ!
「準備はいいかい?」
「はい、大丈夫です。」
「じゃあ、行くよ……ふっ!」
と王子様がいった瞬間、姿が消えた。
後ろから悪寒を感じた僕は、とっさに木剣を後ろに構えた。
カンッ!
という音と同時に王子様が出現した。……どうやら王子様の動きを目で追えなかっただけのようだ。
「……やるね。」
「たまたまですよ。」
「じゃあ、もっと激しく行くよ!ハアァァァ!」
「!?……くっ!」
王子様は嵐のように攻撃を繰り出してきた。僕は受け流したり、辛うじてかわしながら防戦一方になった。
「ヒロ!?」
「兄様……珍しく本気ですわ。」
ルーナの心配気な声と、王女様のちょっと驚いたような声が聞こえた。
(このままじゃ駄目だ。もっと集中しないと!)
王子様の動きをもっとよく見るために、僕は今まで以上に集中し始めた。
……打ち合ってどれくらいたっただろうか。それは突然に起こった。
(……あれ?王子様の動きがさっきより遅く見える!)
王子様の動きがはっきり見えるようになってきた。
(なんだろうこの感じ……いや、考えるのは後にしよう。今なら行ける!)
「うおぉぉぉ!!」
「何!?……くっ!」
今度は僕が攻撃を繰り出して、王子様が防戦する逆の立場になった。
「そこだッ!」
カーンッ!
という音と同時に僕は王子様の木剣を弾き飛ばした。すかさず木剣を王子様に叩きつける……寸前で止めた。
「はぁはぁはぁ……ふっ、僕の負けだよ…」
王子様は両手を挙げてそう言った。
と同時に周りから歓声が上がった。
「はぁはぁはぁ…や、やった……」
「ヒロ!お疲れ様!さっきの動き凄かったよ~!」
ルーナがキラキラした目でそう言ってきた。
「兄様を負かすなんて……とてもお強いんですね。」
王女様の賞賛の声も聞こえた。
「あ、ありがと…………」
僕はそう言うのが精一杯だった。
(体が重い……)
「ヒロ!?大丈夫!?」 「ヒロ君!?」 「ヒロさん!?」
三人の心配そうな声を聞きながら
「だ、大丈夫……だよ……」
僕は意識を手放した…………
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