じゃすともうめんと?
僕はルーナとわかれて、『カシミの宿』に帰った。宿の支払いを済ませたあと、一旦自分の部屋に戻った。
「つい勢いで金貨使っちゃったけど、ルーナが喜んでくれて良かったぁ~。……さてと、お腹も空いたしご飯にしようかな。」
僕は晩ご飯を食べるために下に降りた。今日ご飯を運んでくれたのは、大人しそうな女の子だった。
「……お待たせしました、本日はこちらになります……」
この子ちょっと寡黙なのかな?と、思いながら運んでくれたご飯を食べ始めた。
今日はカレーライスだった。ちょっと辛いけど、食欲の刺激されるいい味付けだった。
「ごちそうさまでした。」
「……あの……」
「ん?僕のこと?」
「……はい。……今日は私が、作らせて頂いたのですが、お口に合いましたでしょうか?」
「そうだったんだ。うん、とっても美味しかったよ。」
「……本当ですか?……ありがとうございます。」
「僕は料理したことないから尊敬しちゃうよ。」
「……そんなこと、私なんてまだまだです。」
「いやいや、十分凄いと思うよ。」
と言って僕は女の子の頭を撫でてみた。
「!?……♪」
女の子は一瞬ビクッとしたけど、すぐ嬉しそうな顔になった。
「……そうだ!僕に料理教えてくれないかな?僕、前から料理してみたいと思ってたんだ。…どうかな?」
「……私で良ければ、お引き受けいたします。よろしくお願いいたします。」
「ありがとう!こちらこそよろしくね♪…君の名前は?」
「……シャノと申します。」
「わかった、僕はヒロ!よろしくねシャノ♪」
「……よろしくお願いいたします、ヒロさん。」
僕達は笑顔で握手した。とりあえず今日はもう遅いから、明日の朝から練習することにして自分の部屋に戻った。
「ふあぁぁ、疲れたぁ~……。すー、すー…」
ベッドに入って、僕は眠りについた。
~side:シャノ~
「……ヒロさん、か……」
私は今日会ったヒロさんのことを思い出していた。
カシミさんに「今日はヒロって言う子のご飯を作ってくれないかい?」って言われて、私がここで働いてカシミさんにそう言われたのは初めてだったからつい二つ返事しちゃったけど……
「……ヒロさん、喜んでくれた…♪」
正直ちょっと不安だった。自分が作った料理が口に合わなかったらどうしようとか……でもヒロさんの笑顔と「美味しかったよ」という言葉を聞いて、私は嬉しくなった。
「……それに……///」
ヒロさんが私の頭を撫でてくれたとき、幸せな気分になった。その時のことを思い出して少し顔が赤くなった。
「……明日からも頑張ろう♪」
ヒロさんに教える為にも改めて気合いを入れて、早めに寝ることにした。
……ヒロさん……喜んでくれる、かな?……すー、すー……
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