ルーナと一緒
屋台のおじさんに「お、坊主彼女か?可愛いじゃねぇか!お前も隅におけねぇな!」と言われ、またしても僕とルーナの顔が真っ赤になるという一幕があったのは良い(?)思い出です。
「美味しかったね♪」
「うん♪」
そういって笑い合う僕達。
「さてと、ルーナ。」
「何?ヒロ。」
「ちゃんとお互いに自己紹介しようか!」
僕のその言葉にルーナは一瞬びっくりしたけど、そういえばまだだったね、と笑ってくれた。
場所をベンチに移して早速自己紹介を始めた。
「じゃあ、僕からだね。改めましてマナミ・ヒロ、12歳です!冒険者ランクG。使ってる武器は短剣。魔法もそれなりに使えるよ!よろしく!」
言い切った後ルーナは拍手してくれた。少しくすぐたかった。
「じゃあ、次は私だね。改めましてルーナ、犬人族12歳です!冒険者ランクG。使ってる武器は片手剣。魔法は使えないけど、嗅覚を生かして頑張ってます。よろしくね!」
ルーナが言い切った後、さっきの御返しに拍手した。ルーナもくすぐったそうだ。自己紹介の後、ルーナが唐突に質問してきた。
「ヒロはいつから魔法が使えるの?」
「昨日からだよ。」
僕がそういうとルーナはキラキラした目で
「それであんな規模の魔法が使えるの?やっぱりヒロ凄いね!」
といってくれた。何か今日はルーナの目がよくキラキラするなぁ~と、思いながら僕も質問することにした。
「そんなことないよ。……ルーナは、どうして冒険者になることにしたの?」
「それはね、私の夢は世界を見て回ることなの。そのためのお金を稼いだり、実力をつけるのに一番あっていたのが冒険者だったの。まだまだ夢には遠いけど私はこれからも頑張るわ!」
「ルーナはちゃんと未来設計ができてるんだね!……凄いよ!」
僕の手は自然とルーナの頭を撫でていた。
「…!えへへ……ありがとう♪//」
ルーナは一瞬体をビクッとさせたけど、撫でられることに嫌がるそぶりを見せず、むしろ目を細めて嬉しそうにしている。犬耳もぴくぴく動いて、尻尾も左右に振っている。
(僕は夢とか無かったけど、ルーナみたいなこともしてみたいかな♪)
その後は日が暮れかけるまで話した。好きな食べ物とか、好きな色とか……。そんな他愛もない話だったけど、とても楽しかった。
「あ、もう日が暮れるね。ヒロと話すのすっごくたのしかったよ♪」
「うん!僕もだよ!……さてと、そろそろ宿に帰ろうっと。」
そういって僕は立ち上がろうとしたけど僕の服の袖をルーナが引っ張った。
「………?ルーナ?」
「ヒ、ヒロ。もし、もし良かったら私とパーティー組んでくれないかな?」
「……えっ?」
突然のことに僕は頭が追いつかなかった。
「私、ヒロとなら上手くやっていけると思うの。だからもし良かったら私とパーティー組んでくれないかな?」
「……うええっ!?」
ル、ルーナとパーティー!?
「……ダメ……かな?」
ルーナは涙目で僕を見ている。そんな顔されたら断れないじゃないか。
「……うん!分かったよ!僕でよければ!」
「そ、それじゃあ!?」
「パーティー組むよ!これからよろしくね、ルーナ♪」
僕がそう言うとルーナはさっきの涙目が嘘のような眩しい笑顔になり
「あ、ありがとう!こちらこそよろしくね、ヒロ♪」
と言った。夕陽に映えるその笑顔はとても綺麗で卑怯なぐらい可愛かった。
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