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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第五章:陰謀×前兆
23/65

-023-

時計は既に22時を過ぎていた。 誰が「敵」だったとしても、幾らなんでもこんな時刻まで学校に残っている訳が無い。 今なら、敵の情報を集めて、反撃のヒントを探るのに、もってこいだと思うのだ。


萱島:「言うとくけど、ウチ、こんな夜に学校には行かれへんで、…怖いし。」

藤森:「分かってるって、あくまでもアリバイ作りに協力してくれれば良いよ。 何かあったら、携帯で連絡するから。」


私は、「萱島の家に泊まる」と母親に電話して、それから、…




…親友と一緒に、23時過ぎの学校に忍び込んでいた。


藤森:「まだ、誰か残っているミタイね?…誰かな?」

先輩その2:「…って、お前ら、こんな所で何してんだよ?」


突然、ギャルゲの通行人Aの如く、何の前触れもなく現れる、地学部の先輩? …何故?



先輩その2:「ナに寝ぼけてんだ?お前らが「討論大会係」で急に「合宿」に来れなくなったって言うから、じみーな学校屋上長時間露光写真撮影大会に変わっちまったんだろ~。」


つまり、本屋でよく見る「ぐるーっと流れる星星が光の線みたいに映ってる天体写真」の事だ。 固定したカメラを何時間もシャッター開放させて(バルブ)撮影するのだが、これが結構奥が深い。 それにこの学校は郊外のちょっとした高台にあるので、屋上に登ってレンズを上に向ければ、街の光をかなりカットできて、結構見栄えの良い写真が撮れるのだった。



先輩その2:「佐々木さん(OB)がIRフィルター改造したデジイチ持って来たんだけど、赤道儀のバランスが悪いんで、三脚にかます重しを探してんだよ、お前らも手伝え。」


藤森:「りょ、了解です。 じゃあ、心当たり探して、屋上持って行きますね!」


すっかりサボるつもりで、全然覚えていなかったのだが、結果的に何と言うラッキー! これで、正々堂々、真夜中の学校を徘徊できる!



当然、私は真っ先に「宿直室」へと向かう。 …其処では、二人の警備員さんが、お茶を飲みながらテレビを見ていた。


藤森:「すみませーん、天体観測中の地学部なんですが、ちょっと、資料が欲しくって、地下の図書室の鍵を貸してもらえないですか?」


真面目 (そう)でピチピチな女子高生のお願いに、オジサン二人はコロリと、騙される。


守衛1:「おお、熱心だな、菓子でも食ってくか?」

藤森:「ええ、良いんですかー?」/守衛2:「ほら、遠慮スンナ、今お茶入れてやるよ。」



私は畳の部屋に上がり込んで、壁に貼ってあるポスターの前に立ち、改めてシゲシゲと観察する。


一人きりで見ない限り、例の「呪い」は発動しないらしい、…今は特に、嫌な胸騒ぎも感じない。


守衛1:「ありゃ、そんなトコにポスター貼ってあったんだな、気付かなかったよ。」


やはり、思った通りだ…。



藤森:「オジサン、私この絵気にいっちゃった。随分古いポスターだけど貰っちゃ駄目かな?」

守衛2:「いいんじゃないか?こんな宿直室に防犯ポスターって言うのもあんま意味ないしな。」


と言う訳で、まんまと一枚ゲット。

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