第154話 悪役令嬢、弟王子の決意を見届けます
数日前。
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「兄上」
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珍しく。
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ルシアンの方から声をかけた。
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アルフレッドは書類から顔を上げる。
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「何だ」
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「……好きな人に気持ちを伝えるのって難しい?」
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静寂。
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アルフレッドはゆっくり瞬きをした。
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「急だな」
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「急じゃない!」
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ルシアンは即座に否定する。
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「ずっと考えてる!」
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思わず本音が出た。
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アルフレッドは少しだけ目を細めた。
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「そうか」
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「笑わないでよ」
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「笑っていない」
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本当に笑っていなかった。
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しばらく沈黙が流れる。
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そして。
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「伝えたいことを伝えろ」
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短い言葉。
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「それだけだ」
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ルシアンは少し考える。
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「あんまり参考にならない」
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「そうか」
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「そうだよ」
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兄は平然としていた。
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その日から。
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ルシアンは準備を始めた。
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セシリアが好きな花。
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お気に入りの焼き菓子。
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景色の良い場所。
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そして。
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贈り物。
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何度も店を回った。
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そして迎えた当日。
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王都郊外の庭園。
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色とりどりの花が咲き誇る美しい場所だった。
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中央には小さな噴水。
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優しい水音が響いている。
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「素敵ですわ……」
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セシリアが嬉しそうに微笑む。
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ルシアンは少しだけ緊張していた。
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「セシリア」
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真っ直ぐ見つめる。
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セシリアも見つめ返した。
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「これから先も」
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「ずっと一緒にいたい」
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セシリアの瞳が揺れる。
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ルシアンは深く息を吸った。
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「俺の隣にいてほしい」
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「いつか」
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「俺の妻になってほしい」
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一瞬。
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セシリアは言葉を失った。
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そして。
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瞳に涙が浮かぶ。
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「はい……!」
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何度も頷いた。
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「喜んで」
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ルシアンは大きく息を吐いた。
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「良かった……」
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心の底から出た言葉だった。
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◇
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その足で。
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二人はローゼリア伯爵家を訪れた。
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応接室。
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伯爵と伯爵夫人が向かいに座る。
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ルシアンは姿勢を正した。
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「お義父様」
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伯爵が目を瞬く。
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少し早い。
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「セシリアとのことを真剣に考えています」
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「これからも大切にします」
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「どうか見守っていただけませんか」
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セシリアの頬が赤くなる。
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伯爵は静かに娘を見る。
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幸せそうだった。
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本当に幸せそうだった。
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そして。
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小さく笑う。
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「私が反対する理由はありません」
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セシリアの目が潤む。
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隣では。
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伯爵夫人がすでに泣いていた。
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早い。
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「あなた!」
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「仕方ないだろう」
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伯爵も少し目が赤かった。
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「セシリア」
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「はい、お父様」
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「幸せになるんだぞ」
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「はい!」
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セシリアは涙を浮かべながら頷いた。
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◇
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その後。
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王宮へ戻る。
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「義姉上!」
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勢いよく扉が開いた。
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私は思わず振り返る。
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「ルシアン様?」
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その隣。
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真っ赤になったセシリア。
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私は一瞬で察した。
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「まあ!」
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思わず口元を押さえる。
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「もしかして」
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「うん」
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ルシアンが照れ臭そうに笑った。
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「ちゃんと伝えた」
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セシリアも嬉しそうに頷く。
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私は立ち上がった。
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「おめでとうございます!」
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「ありがとうございます」
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その時だった。
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「何ですって!?」
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王妃様だった。
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早い。
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どこから聞いていたのだろう。
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「本当なの!?」
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「母上近い!」
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だが。
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王妃様は止まらない。
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「おめでとう!」
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「本当におめでとう!」
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セシリアの手を握る。
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ルシアンの肩を叩く。
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忙しい。
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「母上、落ち着いてください」
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アルフレッドだった。
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だが。
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王妃様は全く落ち着かない。
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「だって嬉しいんだもの!」
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周囲から笑い声が上がる。
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その中で。
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国王が静かに言った。
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「そうか」
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短い言葉。
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だが。
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優しく頷く。
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「おめでとう」
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「ありがとうございます」
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ルシアンは照れながら頭を下げた。
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アルフレッドも静かに弟を見る。
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そして。
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「良かったな」
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その一言に。
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ルシアンは少しだけ目を丸くした。
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兄に褒められることは珍しい。
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だから。
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少しだけ嬉しかった。
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こうして。
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弟王子の恋は。
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多くの人に祝福されながら。
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新しい未来へ歩き出したのだった。




