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悪役令嬢ですが、王宮厨房から王太子妃になりました  作者: 星乃茶々


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154/160

第154話 悪役令嬢、弟王子の決意を見届けます

数日前。


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「兄上」


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珍しく。


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ルシアンの方から声をかけた。


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アルフレッドは書類から顔を上げる。


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「何だ」


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「……好きな人に気持ちを伝えるのって難しい?」


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静寂。


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アルフレッドはゆっくり瞬きをした。


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「急だな」


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「急じゃない!」


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ルシアンは即座に否定する。


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「ずっと考えてる!」


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思わず本音が出た。


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アルフレッドは少しだけ目を細めた。


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「そうか」


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「笑わないでよ」


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「笑っていない」


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本当に笑っていなかった。


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しばらく沈黙が流れる。


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そして。


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「伝えたいことを伝えろ」


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短い言葉。


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「それだけだ」


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ルシアンは少し考える。


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「あんまり参考にならない」


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「そうか」


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「そうだよ」


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兄は平然としていた。


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その日から。


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ルシアンは準備を始めた。


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セシリアが好きな花。


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お気に入りの焼き菓子。


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景色の良い場所。


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そして。


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贈り物。


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何度も店を回った。


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そして迎えた当日。


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王都郊外の庭園。


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色とりどりの花が咲き誇る美しい場所だった。


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中央には小さな噴水。


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優しい水音が響いている。


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「素敵ですわ……」


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セシリアが嬉しそうに微笑む。


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ルシアンは少しだけ緊張していた。


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「セシリア」


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真っ直ぐ見つめる。


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セシリアも見つめ返した。


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「これから先も」


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「ずっと一緒にいたい」


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セシリアの瞳が揺れる。


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ルシアンは深く息を吸った。


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「俺の隣にいてほしい」


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「いつか」


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「俺の妻になってほしい」


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一瞬。


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セシリアは言葉を失った。


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そして。


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瞳に涙が浮かぶ。


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「はい……!」


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何度も頷いた。


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「喜んで」


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ルシアンは大きく息を吐いた。


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「良かった……」


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心の底から出た言葉だった。


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その足で。


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二人はローゼリア伯爵家を訪れた。


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応接室。


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伯爵と伯爵夫人が向かいに座る。


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ルシアンは姿勢を正した。


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「お義父様」


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伯爵が目を瞬く。


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少し早い。


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「セシリアとのことを真剣に考えています」


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「これからも大切にします」


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「どうか見守っていただけませんか」


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セシリアの頬が赤くなる。


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伯爵は静かに娘を見る。


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幸せそうだった。


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本当に幸せそうだった。


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そして。


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小さく笑う。


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「私が反対する理由はありません」


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セシリアの目が潤む。


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隣では。


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伯爵夫人がすでに泣いていた。


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早い。


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「あなた!」


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「仕方ないだろう」


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伯爵も少し目が赤かった。


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「セシリア」


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「はい、お父様」


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「幸せになるんだぞ」


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「はい!」


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セシリアは涙を浮かべながら頷いた。


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その後。


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王宮へ戻る。


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「義姉上!」


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勢いよく扉が開いた。


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私は思わず振り返る。


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「ルシアン様?」


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その隣。


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真っ赤になったセシリア。


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私は一瞬で察した。


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「まあ!」


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思わず口元を押さえる。


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「もしかして」


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「うん」


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ルシアンが照れ臭そうに笑った。


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「ちゃんと伝えた」


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セシリアも嬉しそうに頷く。


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私は立ち上がった。


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「おめでとうございます!」


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「ありがとうございます」


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その時だった。


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「何ですって!?」


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王妃様だった。


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早い。


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どこから聞いていたのだろう。


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「本当なの!?」


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「母上近い!」


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だが。


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王妃様は止まらない。


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「おめでとう!」


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「本当におめでとう!」


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セシリアの手を握る。


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ルシアンの肩を叩く。


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忙しい。


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「母上、落ち着いてください」


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アルフレッドだった。


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だが。


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王妃様は全く落ち着かない。


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「だって嬉しいんだもの!」


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周囲から笑い声が上がる。


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その中で。


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国王が静かに言った。


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「そうか」


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短い言葉。


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だが。


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優しく頷く。


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「おめでとう」


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「ありがとうございます」


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ルシアンは照れながら頭を下げた。


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アルフレッドも静かに弟を見る。


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そして。


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「良かったな」


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その一言に。


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ルシアンは少しだけ目を丸くした。


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兄に褒められることは珍しい。


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だから。


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少しだけ嬉しかった。


---


こうして。


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弟王子の恋は。


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多くの人に祝福されながら。


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新しい未来へ歩き出したのだった。


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