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とうめい探偵  作者: M.TOTTORI


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第42話 エピローグその1

「はい、それではすぐに調査に入りますので、何か進展が有りましたらご連絡差し上げます」

深々と頭を下げて女性を見送りをしていると、後ろでその姿を眺めていた東名が扉が閉じるのと同時に声を掛けてきた、

「だんだんと様になってきたな、今の応対はお前にしちゃあ上出来だよ」

東名が笑みを浮かべてからかってきた事にすぐさま振り返り、

「私だって受け付けぐらいは出来ます、そんな事よりすぐに調査にかかって下さいね」

怒気を込めた反応に東名は首をすぼめながら、

「浮気調査だろ、そんなのはすぐに終わるよ、でもな・・・」

東名の含みのある言葉ですぐに察したのか、

「あの奥さんも・・・してるって事でしょ、それくらいなら私でもわかりますよ」

「おやまあご立派になられて、よほど素晴らしい師匠に教えて貰ったんですね」

両手を広げて降参しました、といった表情で東名が再びからかう、それを受けて同じように両手を広げて、

「はいはいそうですよ、そのお陰で浮気調査が大得意になっちゃいましたがね」

そう言うと大きくため息を吐いて肩を落とし、

「まったく、そんなに浮気したいなら結婚なんてしなければ良いのに」

思わず本音が漏れてしまった、しまったと思い慌てて口を押えると、

「その言葉は誰かに聞かれるなよ、浮気してくれるから俺たちの仕事が増えるんだから」

にやりと笑う東名に蛞蝓でも見るかのような視線を向けた、当の東名はそんな事は意に介する事無く、テーブルの上に纏められた受付書類と資料を手に取り自分の事務机に座ると、

「コーヒー」

とだけ言った、東名を睨みつけながらも、冷蔵庫から透明ボトルに入れられたアイスコーヒーと氷をコップに入れるとそっと東名の前に差し出した、東名は差し出されたそれを小さく会釈だけしてそれを受け取り一口口に含むと、

「ああ旨い、やっぱり水で薄めて無いアイスコーヒーは旨いね」

東名はそう言って顔を覗き込んできた、口を一文字に結んだまま顔を赤らめ黙り込んだ、どうやら少しは視線に傷ついていたらしい。

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