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とうめい探偵  作者: M.TOTTORI


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第41話 ローリングストーン

「結局、探偵さんは全部わかってた・・・って事で良いんだよね」

少し考えこんでいた碧が口を開いた、東名は当然といった顔で碧を見ている、その態度に少し碧が苛立ちを覚え始めると宥める様に東名が話し出した、

「最初から全部はわからなかったが、何度も尾行しているうちに少しづつ・・・な」

「そうなんだ、本当はもっと探偵さんと話したいんだけど、急いで家に帰らないとお母さんが心配してるはずだから」

「お、そうだな、早く帰って安心させると良い、俺も電話するところが有るから」

「それじゃあまたね探偵さん、今日はありがとう」

「ああ、今日の分は付けて置くから、いつか払えよ」

「わかった、出世払いでね」

手を振りながら走っていく碧を見送り、東名は周りを見渡してから電話を掛けた、

「久しぶりです、はい、そうですね近いうちに、それで一つ頼みごとが・・・」


「碧、あんたどこに行ってたのよ」

「友達のところに行ってたんだけど、どうしたのお母さん何かあったの」

リツコが家の外でうろうろとしている姿を見つけ、呼吸を整えてから碧が姿を現すと気付いたリツコが駆け寄ってきた、少し冷めた目つきをしていた碧だったが出来る限りの笑顔を見せてリツコを安心させた。

程なくパトカーがサイレンを鳴らしながらやって来て、降りてきた警察官がリツコに話しを聞き家の中へ入って行った、その間気丈に振舞っていたリツコだったが、碧が声を掛けると泣きながら抱きしめられた、なぜかわからないが碧の目にも涙が溢れ二人は暫くの間泣き続けた、涙と共に流れて行ってしまったのか碧の心に詰まっていた母へのわだかまりも消えて行った。

その日は久しぶりに3人で食事をした。

次の日、碧が東名に電話をしたが、電源が入っていないようだったのでメールを送ったが、返事はいつまでたっても来なかった。


暫くして、厳道の勤める会社のライバル会社がテレビのワイドショーを賑わせた、数々の疑惑が持ち上がり多数の逮捕者を出した、厳道は連日報道されるニュースを見ながら顔を青くしていた。

律子はトレーニングジムに通うのを辞め、自宅に居る事が増えた。

碧は厳道と律子と話し合い、自分の進む道を決めて勉学に励んでいる。


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