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とうめい探偵  作者: M.TOTTORI


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第24話 目的の男、男の目的

再び早起き生活に戻った東名は、厳道の最寄り駅でスマホを掲げながら座って居た。

もしかしたら厳道を尾行している相手に自分の顔を知られているかもしれない、東名の事務所を厳道が訪れた時に虹橋先輩が厳道を尾行していたけれど、それらしい人は見かけなかったようだったが、その事についてどこまで信用して良いのか東名にとって甚だ疑問だからだ。

厳道が尾行に気付いているくらいだから、その道のプロと言う訳では無さそうだが、その道のプロである虹橋先輩を思うと答えを導く事が出来ない。

いつも厳道が駅に来る頃にホームの端へ移動をした、厳道に気付いて欲しくないからだ。

それでなくても顔バレしているかもしれない相手を尾行するのに、自分に気付いて挨拶や目くばせをされて相手にバレバレになるのも困るし、厳道に変に演技をされても困るのだ、普通にしていて欲しい、ただそれを願って厳道と同じ電車に乗り込んだ。

駅に着いて電車を降りた東名は妙な身軽さを感じた、なぜだろうと少し考えてみると夏休みが終わり、お転婆姫が学校に行っているからだと気付いた。

こうして今も厳道を尾行しているのは厳道の一人娘の碧に引っ掻き回されて、リツコの依頼に答えられなかったからだ、あの依頼を遂行していれば離婚騒動に発展し、厳道も疲弊して尾行に気付くどころの騒ぎじゃなかったと思う。

東名がホームの端で電車を降り、駅舎の階段を登るまでの間に人波から少し遅れて歩いている男を見かけた、東名はすぐにその男が目的の人物だと見抜き、その男の目的も自分だと気付いた。

鋭い眼光を放つその男の顔を、東名がすれ違いざまにちらりと見ると、すぐさま目を逸らしたのを見逃さなかった、サングラスでもしていればバレなかったかもしれないが、サングラスなんかしていたらすぐにバレてしまうだろう。

東名は相手の顔がわかってしまえば何とでもなるか、と厳道の尾行もそこそこに公園で時間を潰し、食べなれたランチを食べて、いつもの店で睡眠時間を補充した。


厳道が何時に退社をするのかわからなかった東名は、余裕を持ってネカフェを後にし、会社の近くをぶらぶらと歩きまわった。

今朝の男がどこに居るのかの確認のためだったが、どうやら近くには居ない様で、無駄骨に終わってしまった。

目的の男が居ないのなら厳道を尾行しても仕方が無いか、と考えを巡らせているとタイミング良く厳道が会社から出てきた、丁度良いと思った東名はそのまま駅まで尾行をし、少しづつだが運気が上がって来たと感じて帰路についた。

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