3章4節
宿には昨日と同じく受付に1人の女性がいた。彼女に銀貨1枚を渡すと同じ部屋に案内された。
部屋に入ると緋音は窓を開け、夜空を見上げる。
「これからどうしようかなぁ。この街の人たちはみんな、優しくて楽しいけど……色んな街にも行ってみたいんだよなぁ。でも、そのためにはお金貯めないと……」
緋音は魔法の鞄から小さな袋を出し、その中に入っている物を手に出した。
金貨5枚と銀貨10枚。
「ケルベロスを倒した金貨5枚と、アルミラージを倒した銀貨8枚。それと、昨日の銀貨の残り2枚」
図書室で読んだ本や冒険者の話を思い出す。
「そういえば、ケルベロスって森の奥にいるんだっけ。そんなに奥に行ったかなぁ……。でも確かに、帰り道ちょっと長かった気がするような……」
緋音はお金を袋に入れ、魔法の鞄にしまった。
今後の予定を考える。
「しばらくはこの街で依頼を受ける。それでお金を貯めながら、図書室でこの世界や王国について勉強する」
そうだ、と緋音は何かを思いついたように手を打った。
「目標を決めよう! 何が良いかなぁ〜」
しばらくして、目標が決まった緋音は宣言をする。
「色んな街を旅する。そして、Sランク冒険者に、最強の魔法使いになる!」
◇◇◇◇
それから数週間が経った。
その間、緋音は依頼と勉強を交互にした。
いつものように緋音がギルドに行くと、ベルキアがいた。
「よぉ、アカネ!」
「皆さん、お久しぶりです! これから依頼ですか?」
「あぁ、そうだ」
「アカネも一緒に行かないか? まぁ、あたしがアカネの戦闘を見たいってのもあるが」
「私も皆さんの戦闘見たいです!」
緋音はソロで活動している為、自分以外の戦闘を見たことが無かった。
「場所はベトスの森ですか?」
「いや、ダンジョンだ」
「ダンジョン……!」
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次回更新は5月23日(土)です。
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