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4章1節

投稿済みのエピソードにて一部修整、変更を行いました。詳細は活動報告をご覧ください。(2026年5月)


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2870308/blogkey/3638294/

 ダンジョンへと向かいながら歩いている途中。


「アカネはダンジョンに行ったことあるか?」

「ありませんけど、魔物がいっぱいいる場所ですよね」

「そうだ。他には何か知ってるか?」

「ボスがいて、倒したら次の階層にいけたり、セーフエリアがあったり、ですか?」


 ケイの質問に緋音は答える。


「付け足すと、10階層ごとにフロアボスがいるな。セーフエリアは5階層ごとだ」

「ボスを倒したら、アイテムが貰えたりしますか?」

「その通りだ。武器だったりポーションだったり、色んなアイテムをランダムでひとつ貰える」


 ケイの説明したそれは、緋音の知っているの(オタ知識)と同じダンジョンだった。

 それから1つの質問をする。


「ダンジョンって何階層まであるんですか?」

「正確な階層は分からないが、75階層まではあることが分かってる」

「それって、75階層までは誰かが攻略したってことですか?」

「そういうことだ。その誰かってのは、俺たちベルキアのことだな」

「皆さんって只者じゃなかったんだ……」


 そして緋音は気づいた。


(そんなベルキアの皆さんと一緒に依頼をできる、ダンジョンに行けるってことは……いっぱい学ばないと!)


「俺たちの戦闘スタイルだが……これは実際に見てもらった方が分かりやすいな」



 ◇◇◇◇



 そうして話しながら歩いているうちに、ダンジョンへと到着した。

 そこは洞窟のような見た目をしている。


「今日は1階層から行くか。最初はレニアの出番だ」

「僕の職業は見ての通り『弓使い』だけど、このパーティだと『斥候』の役割をしているんだよ」


 そう言うとレニアはしゃがみ込み、片手を地面に着けた。


魔力探知(マジック・サーチ)

「これで周りの地形や魔物、罠を探知できるんだけど……知ってる?」

「知りません」

「もしかして、今までベトスの森に魔力探知なしで入ってた?」

「はい!」

「良く生きてたね……。よし、今日は魔力探知も含めた基礎的なことを教えるよ」


 レニアは立ち上がり、緋音に向き合う。


「まず、魔力探知(マジック・サーチ)のやり方だけど……実はこれ、結構感覚なんだよなぁ。説明するとしたら、魔力を放出してそれで周りを探る、かな」


 なんとも説明になってない説明をした。


「まぁ、実際にやってみたら分かるよ!」


 言われて緋音はしゃがみ込み、片手を地面に着けた。


(魔力を放出する……――!!)


 一瞬、静かに風が吹いた。


「何が視える?」

「えっと、人が5人……ってこれ私たちですか!?」

「そうだよ、これで成功だね。そのまま前に進んでみて」


 視えている景色が前へと進む。


「あの角を曲がった所にゴブリンがいます!」

「じゃあ、そこまで行こうか。あ、探知は続けててね」


 緋音は立ち上がり、歩き出そうとする。だが。


「あっ!」

「探知切れた?」

「はい……」


 緋音は両目を閉じて魔力探知(マジック・サーチ)をしていた。だが、歩くために目を開いた途端に魔力探知が切れた。


「それじゃあ、片目で視てみようか」

「片目で……視えた! 視界がブレる……」

「慣れたら両目を開いてても魔力探知できるようになるよ。……アカネも感覚で魔法使うタイプで良かったよ」

「レニアさんって今も魔力探知してるんですか?」

「そうだよ。この階層は全部探知できてるね」

「これが格の違い……!」


 緋音たちは少し先にある角を曲がった。

 そこには、視えた通りに数匹のゴブリンがいた。


「それじゃあ、俺たちの戦いを見てもらおうか!」


 そう言って、それぞれが武器を構えた。

お読みいただきありがとうございます。

次回更新は5月30日(土)です。

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