4章1節
投稿済みのエピソードにて一部変更を行いました。(2026年9月)
変更点
1幕2章1節(通算3ep目)緋音の冒険者登録直後のセリフ。
(あれ? 文字が普通に読める!? まぁ転生特典ってことで良いか)
↓
(あれ? 文字が普通に読める!? まぁ異世界に来た特典ってことで良いか)
合宿4日目。
今日も絶景は見れなかった。
昨日と同じように広場へ行くと、ベクルが台に乗った。
「今日は、午前はペアで模擬戦、午後は2組で模擬戦をする」
緋音は一昨日と同じ広場に行き、コリウスと向き合って立つ。
「地獄の3日目を乗り切ったボクは、前とは違うよ!」
「私も変わったって、見せてあげる!」
緋音は身体に沿わせて、薄く抵抗を展開した。
(あんまり変わった感じはしないんだ)
「アカネ、いくよ!」
コリウスが勢い良く走り出してくる。
そのまま短剣を振り上げ緋音の腕を掠めたが、抵抗に阻まれ弾かれた。
「コル、走るの速くなった?」
「うん、ちょっとだけね」
緋音は火刃を展開し、コリウスの背後から横薙ぎにする。
それをコリウスは屈んで回避。
立ち上がられる前に火壁を出して、緋音は距離を取った。
「わっ! 先読みされた!?」
「コルの動きは、もう読んだ!」
「なにそれ」
気の抜けた会話に、2人はつい笑ってしまう。
もう一度向き合って、杖と短剣を構える。
「火球」
コリウスの頭上に大きな火球を展開。
込めた魔力量は少ないから、僅かな熱気が漂うだけで、重さは感じない。
ゆっくりと下りてくる火球をコリウスは躱す。
(やっぱり避けるよね……それなら!)
今度はより大きく、より速く降下する火球を展開する。
コリウスは上を見上げると、小さく呟いた。
「これはもう、避けれないよ」
火球がコリウスに触れた瞬間、彼女の腕輪が赤く光り、火球が消えた。
「アカネ、もう一回! 次はボクが勝つから!」
「今度も私が勝つよ!」
◇◇◇◇
再び、それぞれの武器を構える。
緋音が先に動いた。
火球をコリウスの頭上に展開――する前の魔法陣が現れた一瞬の内に、コリウスは少し横に移動した。
火球が腕を掠めるが、それだけでは致命傷にはならないから、腕輪は光らない。
緋音は火壁を展開。
「抵抗」
コリウスは抵抗を展開すると、壁を跳び超えて緋音に迫る。
「火刃」
現れた火刃はコリウスの抵抗に弾かれた。
そのままの勢いで緋音の首元に短剣が届く寸前、結界に刃は阻まれ、緋音の腕輪が赤く光った。
「もう一回だよ、コル!」
◇◇◇◇
結果は緋音の3勝1敗、コリウスの1勝3敗になり、午前の模擬戦は終わった。
お読みいただきありがとうございます。
次回更新は9月26日(土)です。
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