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2章2節

―お知らせ―

「外伝・朱炎のアカネ 〜氷星〜」を連載を開始しました。

シリーズ名「ガーデニア」か、作者マイページの作品一覧から読めます。

 その後5戦し、緋音の2勝3敗、コリウスの3勝2敗となった。


「少し休憩しようか」

「そうだね」


 頷きながら、緋音はコリウスの隣に座った。

 そんな2人に、緋音たちをここに連れて来た天髪の女性教師が近づいてきた。

 それを見て、2人は立ち上がる。


「こんにちは、エイラ先生」

「こんにちは、コリウスさん。はじめまして、アカネさん。わたしは王立学院教師のエイラ・サンタンカです。魔法工学担当で、コリウスさんの担任でもあります。おふたりの模擬戦を見ていた感想を伝えてもよろしいですか」

「お願いします!」


 緋音とコリウスは口を揃えて言った。

 エイラが座り、その正面に2人も並んで座った。


「まずはコリウスさん。跳躍力が良く出ていましたね。しかし、壁(ウォール)系の魔法を跳んで越える、という行動は非常に危険です。空中で攻撃されても、すぐに反撃できません。必ず防御体制が整っていることを確認してください」


 コリウスはその言葉に大きく頷いた。

 それを見て、エイラは視線をコリウスから緋音に移した。


「次にアカネさん。魔法発動が速く、応用力もあって良かったですね。同じように戦闘時には、相手がどのような攻撃手段を持っているか分かりません。ですから、抵抗(レジスト)の常時展開をできるなら、そうすることを推奨します」

「抵抗を常時展開!?」


 緋音はエイラのアドバイスにびっくりした。


「えぇ。抵抗は魔力消費量が少ないので戦闘時だけでも展開していれば、不意の攻撃を防ぐことができます」


 エイラは短剣を出すと、自分の腕に押し付けた。

 だが、その刃は抵抗に阻まれ、エイラの腕に傷が付くことはなかった。


「このように身体にできるだけ沿わせて展開することで、魔力消費をさらに抑えられます」

「そうなんですか。ありがとうございます。次の模擬戦から実践してみます!」

「そのマントを着ている限り、低級の魔物の攻撃などはある程度は防げますけど、万全ではありませんからね」

「これが?」


 緋音はエイラの言うことが分からず、自分のマントをつまんで見てみる。

 そのマントを見たコリウスは、何か納得したように頷いた。


「アカネ。そのマントは魔法具だよ」

「そうなの!?」

「まさか知らずに着てたの?」

「だって、冒険者の先輩が選んでくれたから……。そういえば、王立学院の生徒はマントとか、ローブとか着ないんですか?」


 コリウスに答えてから、エイラに尋ねた。

 王立学院の生徒は誰もマントなどを羽織っておらず、装備はそれぞれだが、全員が同じデザインの制服を着ている。


「正装としてはローブがありますが、式典以外ではほとんど着ませんね」

「ボクは身軽なほうが良いから、あんまり着ないよ」



 ◇◇◇◇



 その後もエイラの感想やアドバイスをいくつか聞いた2人は、模擬戦を続けた。

 日が沈みかけて空が薄暗くなってくると、エイラに呼ばれて、近くの参加者たちとともに最初の広場へと戻った。

 全員が集まると、ベクルが台に乗った。


「合宿2日目はこれで終了だ。明日に備えてしっかりと休息を取れよ。以上、解散」


 ベクルが台から下りて、緋音たちもそれぞれのテントへと向かった。

お読みいただきありがとうございます。

次回更新は8月22日(土)です。

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