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リコリスさんを鍛えましょう

 翌日。朝食を食べ終えた後、リコリスを伴って町へと繰り出した。目的地は当然、

「いらっしゃいませ、「ユニスの店・カルディオス支店」へようこそ! お連れ様は店の奥へどうぞ」

 店に到着するなり、リコリスはユニスに連れられ店の奥へと消えていった。

 そのリコリスなのだが、流石にあの「ぴっちりスーツ」で出歩かせる訳にはいかなかったので、何時もの「フード付きコート」を上に羽織らせた。このコート、何気に出番が多くてね、予備で何着か追加で購入してしまったよ。

 ・リコリス  身長:168㎝ バスト:117㎝ ウエスト:57㎝ ヒップ:90㎝

 これがリコリスのスリーサイズである。溜息が漏れそうになる程の見事なプロポーションだ。

 スリーサイズを測り終え、制服と水着の注文を済ませると、俺達は次の目的地へ向かって移動を開始した。

 次の目的地……それはギルド支部である。ここでリコリスの冒険者登録をする為だな。

 ギルドでの新規登録も慣れたもので、何事も無くスムーズに終了した。ちなみに、担当はハンナだったよ。

 最初の頃は「何処でこんな美人さんを見つけてきたんですか?」とか、「また奥さんが増えたんですね?」とか言われていたのだが……最近は何も言わずに、淡々と業務をするだけの対応になってしまったよ。

 ツッコむのが面倒くさくなった……なんて理由ではないだろうな? そんな理由だったら、流石の俺でも泣いちゃうぞ?


 ギルドでの用事を終え、我が家へと戻って来た。次にやる事は、ルピナと共にリコリスの「得物」について話し合う事だ。

「それじゃあ、大型のナイフとローズが使ってる「銃」を作ればいいんだな?」

「それで良いであります。ただ、一つ注文出来るのならば……リボルバー式ではない銃でお願いしたいでありますよ。やはり、扱いなれた形状の方が安心出来るでありますので」

「ふむ、それなら……こんな感じの銃でどうだろう?」

 そう言って俺は、紙にサラサラと絵図を描いていく。イメージは「デザートイーグル」だな。

「おお! これは小官が使っていた銃に似ているでありますな」

 どうやらお気に召してくれたようだ。なら、見た目はこれで良いか。まあ「中身」はローズの使っている「魔導銃」と同じ性能なのだがね。こういった「好み」の問題は意外と重要なのだと。故に、ここは妥協するべきではない。

「後は、この銃を収納しておく為の「ホルスター」なのだが……これは実際に銃を作った後に考えようか」

 最後に問題となったのは「ホルスター」だ。

 と言うのも、ローズの時は彼女が自前の「ガンベルトホルスター」を持っていたから、特に問題にはならなかった。だがリコリスはそれを持っていない。なので今回は我々で作るしかないのだ。

 恐らくルピナも作れるとは思うが、こういった物を作る「エキスパート」が近くにいるのだ。その者に作ってもらった方が良いだろう。


 ルピナとの話し合いが終わると、今度は中庭へと移動する。今日はまだやることが残っているのだ。

「待ってたわよぉ」

「おう、待ちくたびれて寝ちまう所だったさね」

「私の力が役に立つかは分かりませんが……精一杯協力しますね」

 中庭には三人の先客が俺達を待っていた。その三人とは、ソニアとセフィラ、そしてオリーブの面々だ。

 彼女達には、これからリコリスの指導をしてくれるように頼んである。その指導内容とは、

「本日はよろしくお願いします。小官は「魔法」など使った事も無いでありますから……」

 そう。リコリスに「魔法」を教える為に集まってもらったのだ。厳密には「魔法」ではなく「魔力」なのだが……まあ、細かい事は横に置いておこう。当然だが、俺も教える側だぞ?

 第一段階は、魔力の扱いに長けたソニアが、リコリスに魔力の使い方を教える。

 第二段階は、扱えるようになった魔力を使い、セフィラが「身体強化」の魔法を伝授する。

 そして最終段階は、覚えた「身体強化」を使い、組手形式で戦闘訓練をする。その担当はオリーブだ。オリーブが担当する理由だが、リコリスの戦闘スタイルに一番近いのが彼女だったから。その点が大きい。

 俺か? 俺の仕事は……まあ、その他の細かい事の指導だ。あくまでも俺は「おまけ」だ。基本的には三人に任せるつもりだよ。

「むむむ……これが、魔力でありますか?」

「そうよぉ。それじゃあ次はぁ、その魔力を大きくしたり小さくしたりしてみましょうねぇ」

 ソニアの教え方が良いのか、リコリスのセンスが良いのか。恐らく両方だろうが、リコリスはあっさりと魔力のコントロールを身に付ける事に成功する。そしてその勢いのまま次の段階、身体強化魔法の習得を目指す。

「いいぞ、その調子で魔力を全身に纏わせるんだよ」

「こ、これは……中々に難しいでありますよ⁉」

 身体強化の習得には難儀した様子だったが、セフィラの熱血指導(物理)により、何とか形にはなったか。

 ここまで来れば、後は実践あるのみ。最後はオリーブとの組手を主とした鍛錬だ。

「移動中や攻撃中にも、魔力の流れを途切れさせてはいけません」

「む、無理でありますっ! 小官、身体強化とやらを覚えたばかりでありますよ⁉」

 泣き言を漏らすリコリスだが、オリーブの熱血指導(物理)の激しさにより、その声はかき消されていった。

「ふむ。この調子なら後二・三日あればイケそうかな?」

「そうねぇ、そのくらいかしらねぇ」

「みっちりとシゴけば、そのくらいだろうさね」

 ソニアとセフィラも俺の考えと同じか。オリーブの猛攻を必死に捌いているリコリスを見ながら、これからの予定を立てていくのであった。


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