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新しい嫁さんは「ガンスリンガー」でした

 家に戻りローズを交えて朝食を再開する(実際に食べていたのはローズとカトレアだけだが)。

 朝食後、俺達はローズを加えたパーティで『特級ダンジョン』に向かう事にした。現在、特級ダンジョンに挑戦するにはギルドの許可証が必要である。あの凶悪とも言える難易度のダンジョン、気軽に誰でも入れる様にしたら、どれだけの死者が出るか想像もつかん。

 許可証を得るにはギルドでの「試験」に合格する必要がある。試験の内容は勿論、確かな「実力」を見せる事。試験官は支部長のライアンだ。今の所、合格者は俺達だけだそう。早く次の合格者が出る事を祈っているよ。

 ダンジョンの一フロア目を攻略している時に、その事件は起こった。

「ワタシの銃が火を噴きマスヨ!」

 ローズが魔物の群れに向かって次々と銃を撃ち続ける。大きな発砲音を轟かせ、その弾丸は寸分違わず頭部を撃ち抜いている。素晴らしい射撃技術だ。これなら……。

 カチッ……カチッ……。

「ん? 何の音だ?」

 魔物の数が残り少なくなった時だ。あれだけ大きな音を響かせていた発砲音がしなくなり、代わりに何やら乾いた音が聞こえ始めた。一体この音は?

「ハビー! 大変デス!」

 慌てた様子でローズが俺の傍にやって来た。

「どうした?」

「弾切れデス! これ以上は撃てまセン。どうしまショウ?」

 なん……だと? 

 いや、考えてみれば当然の結果だったな。これは完全に俺のミスだ。ローズの使っている銃はリボルバー式の物で装弾数はそれ程多くない。予備の弾も持っているとは思うがそれ程多くはあるまい。そして最大の問題点は、この世界で弾の補充が出来るか不透明という事だ。

 今迄この世界で暮らしていて「銃の弾」なんて物を見た事が無い。早急に対策を講じなければいけないな。でなければ折角この世界に呼んだローズが戦力にならなくなってしまう。俺は別にそれでも問題無いと思うが彼女はそう思わないだろう。

 早めに気付いて良かったな。対策を考える時間は沢山あるさ。

 ローズが戦力外になってしまってはしょうがない。俺達は早々にダンジョンを脱出する事にした。ローズが申し訳なさそうな顔をしているが、悲観する程ではないさ。

「そんな顔をするな、俺が必ずどうにかするよ」

 ローズの頭を優しく撫で、慰めの言葉を掛ける。

 この問題を解決する為に、カルディオスの町に滞在しているガントンを尋ねた。「困った時のガントン頼み」というわけだ。

「……結論から言えば、作る事は出来るぞ。但し……数は少なくなるがな」

 ガントンに相談した結果、そう答えが返って来る。やはり弾の大量生産は無理か。この世界の物作りは、職人が一つ一つ手作業で作っている。機械を使って大量生産、というのは不可能。それに弾丸の様な小さな物を作るとなれば猶更だ。

 となれば、だ。弾をどうこうするのではなく「銃」の方を変える方が現実的か。

「それでは、こういう物を作る事は可能ですか?」

 俺は先程描いた図面をガントンに手渡す。

「どれどれ……ほう? こいつぁ……面白ぇシロモノじゃねぇか」

 俺が描いたモノ……それは「リボルバー銃」をこの世界に合わせてアレンジした銃。名付けて『魔導銃』だ。

 シリンダー(弾倉)部分を「魔石」と「ミスリル」で作る。これには予め魔力を補充する事が可能だ。グリップを握り魔力を流してシリンダーに補充も可能。トリガー(引き金)を引き、ハンマー(撃鉄)の動きを発動条件とし、バレル(銃身)から魔導弾を放つ。

 長々と説明してみたが、簡単にまとめると本来の銃に必要な「火薬」と「弾丸」の部分を「魔力」に置き換えただけだな。

 素人の俺が考えられたのはここまでだ。後は本職の人間に調整してもらう。

「それでガントンさん、これは作れそうですか?」

「はっ! ナメてもらっちゃ困るぜ。初めて見るモンだから少し時間は掛かるだろうが、完璧に仕上げてやるぜ。俺に任せておきな! それじゃあ、コイツは借りてくぜ」

 ガントンから頼もしい返事を貰い、ローズの銃を預けその場を後にした。魔導銃が完成するまでの間にこちらはこちらで色々と準備が必要だしな。丁度良かったとも言えるか。




 こちらの準備を進める為、午後に王都へと移動する。用事があるのはユニスの店だな。

「では、こちらへどうぞ」

 店に着くや否や、ユニスはローズを連れて店の奥へと移動した。いや……その……話が早くて助かるのは事実だが、挨拶も無いと言うのは……ちょっと寂しいかなぁ……なんて……思ったりして。

 ・ローズ  身長:166センチ バスト:122センチ ウエスト:59センチ ヒップ:94センチ。

 見た目通りの見事なプロポーションだ。分かってはいたつもりだが、数値にするとその凄まじさがより際立つよ。それで、彼女のが選んだ水着なのだが……スリングショットと言う名の殆ど「紐」のデザインだった。

「大胆な水着でハビーの視線を独り占めしますヨ」

 だそうだ。いやまあ、俺は嬉しいからいいのだがね……。

 王都から戻り、夕飯までの間ローズへ魔法のレクチャーをする。どうやら彼女は魔法を使うのが苦手なようだ。まあ、彼女の戦闘スタイルからすれば、魔力の流れを掴む程度で十分だろう。銃に魔力を込められれば良いのだからね。

 ローズの鍛錬を終えて夕食の時間となる。今晩はローズの歓迎を祝して多少豪勢な夕食だ。

「凄いご馳走デス! モグモグ……う~ん、とても美味しいですヨ!」

 マリーを中心として作った夕食は、ローズの舌にも合ったようで顔を綻ばせならが、次々と料理を口に運んでいく。あー……カトレアさん? 料理はまだ沢山あるから、そんなに急いで口に詰めなくても大丈夫だよ?

「ワォ! 大きなお風呂デス! 泳いでいいデスカ?」

「……泳ぐのは無しだ。家の隣にプールが併設されている。そこでなら幾らでも泳いでいいぞ」

 泳ぎたくなる気持ちは分からんでもないが、風呂は日々の疲れを癒す神聖な場所だ。遊んだりはしゃいだりは余所でお願いするよ。リラよ……そんな瞳で俺を見ても駄目な物は駄目だぞ。

 そして、いよいよ……ローズとの初夜を迎える。

「ハビー! ワタシをベッドへエスコートして下さいネ♪」

 寝室に入ると、勢いよくローズが抱き着いて来た。既に彼女は全裸の状態で、彼女の爆乳が直に押し付けられる感触が心地よい。それにしても、この様な状況でも普段通りの明るい態度、これも彼女の

「それではご要望にお応えしますよ、お姫様」

 抱き着いて来たローズをそのまま抱き抱え、ベッドの上に横たえる。

「ハビー……来て、ください……デス……」

 今までの無邪気な雰囲気とは一変する。そしてそれに合わせてローズの顔が色気溢れる『雌』のモノに変化した。それを見た俺は『雄』の部分を強烈に刺激される感覚を覚えた。これが所謂「ギャップ萌え」と言うやつかな? 俺の理性を吹き飛ばすには十分な破壊力だった。

 俺は微かに残っていた理性を振り絞り、ローズに優しく口付けをして、ゆっくりと彼女に覆い被さった……。


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