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次々と増えていく「家族」

『神域』へ移動し、ガーベラ(ノートパソコン)を取り出して、召喚条件に関する記述を埋めていく。

 :年齢――若い、但し成人に限る

 :職業――不問

 :容姿――端麗

 :スタイル――抜群

 :その他、備考――戦闘技能、戦闘経験有り。遠距離攻撃手段を有し、それに秀でている者

「これで良し。「召喚」開始だ」

 召喚ボタンをクリックし、召喚の開始を宣言する。さて、今回はどんな「嫁」が来てくれるかな?

『検索中……ヒットしました。召喚を開始します。』

 ガーベラがそう宣言すると同時に、地面に魔法陣が現れ、周囲に光が溢れ出す。

「ワッツ? 一体何が起こったデスカ? ワタシは宿の部屋にいた筈デスヨ?」

 光が収まると、そこには一人の女性が。くすんだ茶色の髪を肩口で切り揃え、革のジャケットの下に薄手のシャツを身に着けている。そのシャツがはち切れそうになる程の爆乳に自然と目が吸い寄せられてしまう。下はホットパンツに似た丈の短すぎる服。頭にはカウボーイハットを被り、眩しさ溢れる魅力的なふとももにはガンホルダーを装着、それも左右に一つずつ。しかもリボルバーだ。

 うむ、どこからどう見ても『ガンマン』のそれだな。俺の予想ではユッカの様な「弓」使いが現れると思っていたのだが、まさか「銃」使いとは……だが面白い。まあ何はともあれ、先ずは挨拶をしなければ。

「突然の事で混乱されているとお思いですが、先ずは私の話をお聞きください。私の名はレオンと申します」

 丁寧な言葉遣いと柔和な笑みで挨拶をする。

「………」

 そんな俺を彼女は胡乱気な目で睨みつけている。おかしいな? そこまで警戒される様な態度では無かった筈だが? ふむ、他に何か要因があるのかもな。ここは一つ彼女の立場になって考えてみるとしよう。

 突然、見知らぬ場所に連れてこられる。そして謎の男がにこやかな笑みで話しかけてくる……うん、冷静に考えて、ヤバい奴が話しかけて来たとしか思えないな。俺の事は誘拐犯だと思っているに違いない。そう思うと、今まで召喚した妻は……いや、深くは考えまい。

 幸いにも目の前に居る彼女は、いきなり銃を抜いて発砲する……というわけではなさそうだ。今期良く丁寧に説明すれば理解してくれる筈だ。

「ともかく、私の説明をお聞き下さい。その後に質問があれば何でもお答えするとお約束致します」

 俺が説明を始めると徐々にだが、彼女の顔から剣呑な雰囲気が消えていった。話も終盤になると真剣な表情に変化していた。

「……ナルホド。話は分かりましたデス。ですが、世界の崩壊を救うなんて、そんな大それたこと……本当に出来ると思っているのデスカ?」

 彼女が俺の話が終わった直後に、そんな質問をしてきた。この質問の返答次第で彼女の態度も決まると思って良さそうだな。

「それは無論「出来る」と思っていますよ。その為にあらゆる手段を講じ、全身全霊で取り組んでいます。「この世に完璧な物」はありませんが、それに限りなく近付ける事は出来ます。貴女が加われば更に近付けるでしょう」

「……」

「……」

 しばしの間、無言でお互いの瞳を見つめ合う。とても綺麗な瞳だ。「吸い込まれてしまいそう」と言うのかな? こんな時は。

「……わかりマシタ、貴方を信じまショウ。ワタシもそのお手伝いをシマス」

 どれ位時間が経ったのか……彼女はゆっくりと言葉を紡いだ。笑顔を添えてね。

「ありがとう御座います。それと『嫁』になるという条件も了承する、という事でいいですか?」

「イェス! それも問題ありませんデスヨ。しかし……これだけ沢山のパートナーがいるのに、まだ増やすつもりデスカ?」

「ハハハ……まあ、そうですね……」

 理想の『嫁』を探す、つまりは俺との相性が最高な女性を探すという事で「召喚」が出来る間は増やしていきたい所存です。最終的には何人になるやら……楽しみでもあり、恐ろしくもあるよ……。

「オゥ! 自己紹介がまだでしたネ。ワタシの名前はローズと言いマス。しがない『賞金稼ぎ』デス。ヨロシクお願いしますネ『ハビー』!」

 彼女――ローズと笑顔で握手を交わす……と思ったら、力一杯に抱き着いて情熱的なキスをして来た。スキンシップが激しい女性だな。俺的には嬉しいがね。

 一時はどうなるかと思ったが、上手く纏まって良かった。ローズは妻達一人一人と挨拶をして回っている。終始楽しそうにしているな。良い事だ。

「では帰るとしよう。ガーベラ、頼む」

『了解。転送を開始します。』

 俺達は再び光に包まれ、我が家へと帰還した。この後に、ローズに関して重大な『欠点』が判明するのだが、この時の俺は気付く事は出来なかった。


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