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新しいダンジョンは「特級ダンジョン」と認定されました

「……と、いった所です本部長。はっきり言いまして、今回のダンジョンは「規格外」と、断定せざるを得ないと思います」

 ここはギルド本部にある本部長室。ライアンが本部長を始めとするギルドの幹部達に結果を報告する。

「成程……それで、レオン君からは何かあるかね?」

 ライアンの報告を神妙な顔で聞いていた本部長のトーマスが、こちらに質問を投げかけてきた。

「そうですね。皆様、先ずはこれ等をご覧下さい。今回の探索で得た戦利品の数々です」

「「「おぉ~……」」」

 アイテムボックスから取り出したるは、無数の魔石と盾や鎧の装備品。特に幹部連中の目の色が変わったのは魔石だ。最近の魔石不足がこれで解消されるかもしれない……まあ、そう美味しい話は無いのだがね。

「これ等は五フロアまでで手に入れた物です。これだけ見れば輝かしい戦果と言えますが、肝心のダンジョンの難易度が高い……いいえ、高すぎると言って良いでしょう。並みの冒険者では返り討ちに会うのが関の山でしょう」

 特に難易度を跳ね上げているのが、フロアを攻略するまで撤退する事が出来ない点だ。通常のダンジョンならピンチになれば敵を無視して入り口まで戻る事も可能だろう。だがこのダンジョンではそれが不可能。という補足を追加しておいた。

「……とりあえず、現時点ではダンジョンの評価を保留とする。後日、本部からも冒険者を向かわせ調査させ、その結果も含めて最終的な評価を下す事とする」

 という事だそうで、この場は一旦解散となった。

 その後、本部から派遣された「精鋭パーティ」複数が新ダンジョンに挑戦した所、一フロア攻略するのも精一杯。二フロアは全滅寸前まで追い込まれて何とか攻略に成功したと、ライアンから聞いた。う~む……この国が抱える問題点が見事に噴出した形だな。王都ギルド本部の精鋭でこのレベル……十年前の出来事が、未だに尾を引いているか……。

 その様な訳で、新しく発見されたダンジョンは『ダンジョン・カルディオス』と命名され、ランクは『特級』に認定された。この世界で四つ目の『特級』ダンジョンだ。

 これからカルディオス町は忙しくなるぞ。今の内に色々と仕込んでおくとしようか。




 話はダンジョン探索が終わった日の夜に遡る。夕飯を食べ終えリビングに集まり今回の探索の反省会を行っていた。まあ、反省会と言う名の雑談だがね。

 今回の探索は特にミスも無く、ほぼ完璧と言っていいと思う。ただ……強いて言うのならば、後衛の少なさか。もし飛行型魔物、弓や魔法を使う魔物が増えた場合、今の布陣では苦戦する可能性もあり得る。

 俺がそんな事を考えていた時、ガーベラの声が頭の中に響いて来た。

『(マスター。報告があります。初めて『特級ダンジョン』を探索した事により『召喚権』が一回付与されます。)』

 うむ。今回の探索でもしや、と思ったが……丁度良いタイミングだ。時間がある時に次の『嫁』を迎えるとしよう。




 シャムフォリア王国・冒険者ギルド本部から、正式に新たな『特級』ダンジョンの出現が世界各地へと告示された。この一報を受けこの町に冒険者が集まって来るのも時間の問題だろう。ならばその準備を整える事が肝要。

 そんな訳で王城へとやって来た。目的はドワーフの職人ガントンだ。

「……という事でして、ガントンさんに建設をお願いしたいのです」

「ナルホド……「宿屋」と「領主館」の建築ね。ああ、問題ねぇ。陛下からもお前さんに協力しろと御達しがあったからな」

 そう。現在のカルディオスには足りない物が多すぎる。カルディオスは観光地では無いので旅人も殆ど訪れない。今のままならば『そよ風亭』一軒で事足りたのだが、そうは言ってもいられなくなる。完全にキャパオーバーだ。

 それと現在のカルディオスは「領主不在」の状態が続いている。これも治安維持の観点から不在のままは好ましくない。荒くれ者の多い冒険者が大挙して来るのだ、揉め事が増えるのは火を見るよりも明らかだろう。

 手っ取り早く始められるのはこの二つ。話を聞いたガントンは早速、職人を集めカルディオスに向かった。

 次は領主問題だ。これについては俺の一存でどうこう出来る問題ではない。先程ガルド王に相談して、近々領主となる貴族様を派遣してくれる事になった。聞いた話では前々からこの話は検討されていたそうで、丁度良い機会だと本格的に決定をしたとのこと。誰を派遣するかは当日まで秘密と言われた。ガルド王の口ぶりから、どうやら俺の知っている人物らしいのだが……。何となくは見当が付いているがね。


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