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ダメカワピンク救世主伝説/  作者: 人藤 左
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第三次追放通告とUTAGE開会式

「ジュリー姉さん、この仕事受けたいんだけど」


 ゲゴをやり込め、受付。


 ボクはとにかく日銭が必要だったので、手近なDランク、報酬2万の魔導書解読クエストを請けることにした。


「それが……その……」

「その愛らしさでなんで結婚できないの」

 モジモジジュリー姉さんを頂いたところで、うっかり口が滑る。


「パルマちゃん、それからアンナちゃんも。……こちらのギルドではもう、二人に仕事を回せなくなったの」

「え? いやぁ冗談キツイなぁ」


 ボクみたいなのからギルドの仕事を取ったら、もう野垂れ死ぬしかなくなるのだけれど? 亡くなるのだけど?


 これはボクに限った問題ではない。ここに通い詰めているヤツの大半は、ギルドに信用を担保されてはじめて依頼を受けるステージに立てる。その後ろ盾がなくなるとなれば、商売上がったりなのだ。


「さっき口を滑らせたのは謝るからさぁ! それにさっきのはアンナちゃん悪くないでしょ!」

「パルマさん……!」

 この子はどこにキュンとしてるんだよ!


「その、パルマさん。お庇いいただいて恐縮なのですが、私は別にギルドの仕事をする必要は……」

「そうだったね」

 ゲゴと直接交渉するためにここにいるだけだった。


「ジュリー姉さん……」

 どうしようもないので、とりあえず縋ってみる。


「パルマちゃん、誤解よ。なにもわたしの一存でそういうことを決められるわけないじゃない」

 言ってジュリー姉さんは、先程ゲゴから渡された紙のうち一枚を取り出す。


 一枚は達成報酬の小切手、次にアンナちゃんの借金絡みで、これらはいまアンナちゃんの手元。もう一枚あったけど、それがなんだというのか。


「ギルドの経営責任者様からの通達があってね、」

 カウンターに置いた紙のをなぞり出すジュリー姉さん。


「これマジ?」

「マジ……みたいですね」

「マジの効力を持った、正式(マジ)な文書になります」

 マジかよ。


「なんでだよぉ」

 経営責任者ってあのゲス野郎だったのかよ。どおりであんな胡散臭い依頼とか出し放題なわけだ。


「書いてありますよパルマさん。『得体の知れない『庭』から、再起不能の怪我を治して帰ってきたような得体の知れない人物に、信頼を保証しクエストを任せることはできない』ですって」


「怪我したのも『庭』に送られたのもだいたいあのジジイのせいなんだけど」


「いえ、まぁ、はい。しかし……こう書かれると納得しかないですよ。私だって、パルマさんじゃなきゃたとえ事情があったとしても、こんな経歴の人間にお仕事を頼みたくないですもの」

「そうだね。ボクもだよ!」


 あの老紳士め。

 ただではすまさん、って負け犬の遠吠えかと思ったらガッツリ噛み付いてたんじゃん。


「えー……じゃあボクどうすりゃいいのさ」


「そういう質問はギルドへの相談になっちゃうから……ごめんね、パルマちゃん」


「仕方ないか。そういう契約になっちゃってんだもんね」


「宿や食堂はギルド併設の施設だから、自由に使っていいのよ」

「今日からもう使わせてもらうお金が稼げないんですー! 行こ、アンナちゃん。そろそろお昼だし」


「でもパルマさん、お金がないのでは」

「……そうだよもう!」

 食堂で景気付けでも、と思ったが、八方塞がりだ。


「パルマちゃん、パルマちゃん。ギルド契約解消金っていうのが発生するから、よければ……」


 ジュリー姉さんからチップ1万を手渡された。


「やったー!」

 宴である!

めっちゃ困ってるピンク髪ちゃんが書きたくて書きました


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