第五十一話 休ませる場所
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葛花の奥に開いた道は細く、低かった。
大人なら身を屈めなければ通れないほど、葛の蔓が頭上を覆っている。
紫を含んだ霧の向こうでは、先を行くセイランの背さえ、ときどき花房の陰へ隠れた。
リリアはシリルの背で揺られていた。
意識は、ほとんど霧の底へ沈みかけている。
それでも、アンの声だけは聞き分けられた。
案内役の女に抱かれたアンが、何度もこちらを振り返ろうとしている。
「リリアは?」
「後ろにおられます」
女が静かに答えた。
「離れておりません」
「……見えない」
「すぐ後ろです」
それでもアンは不安そうに、こちらへ手を伸ばそうとした。
シリルが歩調を少し速める。
「お嬢様」
リリアは掠れた声で呼んだ。
自分でも、きちんと声になったのか分からない。
それでも、アンには届いた。
「リリア」
「います」
そこまで言うと、もう息が続かなかった。
アンは泣きながら、小さく頷いた。
シリルの肩越しに、その姿がぼやけて見える。
アンが生きて、ここにいる。
その事実だけが、沈みかける意識をかろうじてつなぎ止めていた。
後ろからは、ヴィクトルの足音が続いている。
普段なら、もっと静かで一定の足取りだった。
今は、ときおり落ち葉を深く踏み込む音が混じる。
右肩の傷が、限界に近づいているのだろう。
「王の騎士」
セイランが前を向いたまま言った。
「倒れる前に言え」
「倒れません」
ヴィクトルの答えは短い。
「倒れるかどうかを聞いているんじゃない」
シリルが言った。
「傷の具合を言え」
ヴィクトルは少し黙った。
「右肩はかなり痛む。足にも力が入りにくい。だが、歩けます」
「最初からそう言え」
シリルの声には苛立ちがあった。
けれど、怒っているわけではない。
ぼんやりした意識の中でも、リリアには分かった。
「あと少しだ」
セイランが言った。
「もうすぐ着く」
シリルの肩に力が入る。
「どこに」
「休ませる場所だ」
「答えになってない」
「答えすぎれば、隠れ場所ではなくなる」
シリルが小さく舌打ちした。
「相変わらずだな」
「お前もな」
それだけだった。
けれど、その短いやり取りの間に、リリアの知らない時間があるように思えた。
シリルはセイランを知っている。
セイランも、シリルを知っている。
薄く目を開けると、霧の向こうにセイランの背が見えた。
深い色の長衣。
見通しの悪い道でも、迷う様子はない。
その姿を見ていると、右腕の奥が静かに疼いた。
怖さとは違う。
安心とも違う。
遠い場所へ置いてきた何かが、霧の向こうからこちらを見ているような、不思議な感覚だった。
◆
やがて霧が薄くなり、左右を塞いでいた葛の壁が開いた。
その奥には、苔むした低い石垣がある。
石垣脇の古木には、三本の黒紫の紐が結ばれていた。
シリルがそれを見る。
「隠れ道の印か」
「ああ」
セイランが答えた。
「この先に、目隠しの仕掛けが残っていることを示している」
「紐そのものに力があるわけじゃないんだな」
「ただの印だ」
セイランは石垣の周囲を示した。
「水路と葛の香り。斜面に沿わせた幕。それらで、下の道からは建物が見えにくくなっている」
「犬は」
「花と薬草の匂いで迷う。完全に撒けるわけではない」
「つまり、追手が来ない保証はない」
「保証などない」
「嫌な答えだな」
「嘘よりはましだ」
石垣の向こうには、小さな建物が斜面に沿うように隠れていた。
木と石で造られた低い建物。
黒い屋根の軒には、東国風の飾りが下がっている。
庭からは水の流れる音がした。
石の間を抜ける細い水路の先には、白い湯気が漂っている。
湿った木と薬草。
それに、温かな湯の匂い。
リリアは浅く息を吸った。
地下の湿気とも、石室の冷たさとも違う。
身体を閉じ込める場所の匂いではなかった。
それでも、安心より先に、指先がシリルの肩を掴んだ。
知らない建物。
知らない人。
知らない土地の匂い。
「リリア」
シリルが小さく呼んだ。
「ローゼンベルク家じゃない」
リリアは、自分が肩を掴んでいることに初めて気づいた。
「王室の塔でもない」
「ここは休むための場所だ」
今度はセイランだった。
リリアは、かすかに目を向ける。
「お前を休ませるために、ここへ連れてきた」
戸が開き、中から数人の女が出てきた。
皆、東国風の衣をまとっている。
先頭に立つ年配の女は、この場所で治療を担う医女長らしかった。
髪をきちんと結い上げ、袖口を紐で留めている。
その後ろには、若い医女が二人控えていた。
医女長が深く頭を下げる。
「お待ちしておりました」
その視線が、アンを抱いている女へ向く。
「ファリダ様。アン様をこちらへ」
案内役の女――ファリダは、アンを抱いたまま頷いた。
リリアは、その名を胸の内で繰り返す。
ファリダ。
祀院の輪へ続く道を案内し、アンを抱いてここまで運んだ女。
セイランが医女長へ告げる。
「子どもが二人。一人は消耗が激しい。右足も負傷している。もう一人は脱水と疲労、それに強い恐怖がある」
続けて、ヴィクトルを見る。
「ローダンの騎士は、右肩から胸に裂傷」
そして、シリルへ目を向けた。
「守り人も確認してもらえ」
「俺は怪我してない」
「それを決めるのは医女だ」
シリルは不満そうに黙った。
医女長が頷く。
「承知いたしました」
まずアンへ近づこうとした。
その瞬間、アンの肩が跳ねた。
「リリアと一緒がいい」
震える声だった。
リリアはシリルの背で、どうにか顔を上げる。
「アン様」
「離れたくない」
また涙がこぼれた。
医女長はすぐに膝を折り、アンと同じ高さまで目線を下げた。
「では、同じお部屋へ参りましょう」
「リリアも?」
「はい。お二人とも一緒です」
それでもアンは、リリアから目を離さない。
シリルが言った。
「置いていかない」
「……約束?」
「約束する」
少し間を置いて、シリルは付け加えた。
「嘘だったら、俺がここを壊す」
医女長がシリルを見る。
セイランは何も言わなかった。
アンは涙を拭い、小さく頷いた。
◆
通されたのは、床へ厚い敷物を敷いた静かな部屋だった。
壁には薄布が掛かり、窓には紙を張った戸がある。
部屋の隅には小さな火鉢と、湯気の立つ器が置かれていた。
寝台の代わりに、低い寝具が二つ並べられている。
リリアは、それを見たまま動けなくなった。
そこへ寝てよいのだろうか。
汚れた服のまま。
泥のついた身体で。
血と汗の匂いまでまとっている。
シリルが身体を下ろしかけると、リリアの腕が反射的に彼の肩へ回った。
「リリア?」
「汚れます」
「何が」
「そこが……」
リリアは寝具を見る。
「泥がついてます。血も……」
医女長は表情を変えなかった。
「汚れてよいものを用意しております」
リリアは女を見る。
「汚れたものは洗えば済みます。今は、あなたが倒れないことが大切です」
すぐには、その意味を受け止められなかった。
汚すな。
触るな。
近づくな。
そう言われることには慣れている。
けれど、汚れてもよいと言われた時、どうすればよいのかは知らなかった。
シリルは何も言わず、ゆっくりとリリアを寝具へ下ろした。
柔らかな感触に、肩が跳ねる。
「痛んだか」
「いいえ」
「なら、力を抜け」
「……はい」
アンも隣の寝具へ下ろされたが、すぐに身体を起こそうとしてふらつく。
「リリア」
「お嬢様」
リリアが手を伸ばすと、アンも手を伸ばした。
指先が触れた瞬間、アンはすぐにその手を握る。
「いた」
「はい」
「夢じゃない?」
「はい」
「リリア、怒ってない?」
「怒ってません」
「私、勝手に出ていったのに?」
「怒ってません」
アンはしばらくリリアの顔を見つめ、握っている手へ少しだけ力を込めた。
「ねえ、リリア」
「はい、お嬢様」
アンの眉が下がる。
「それ、やめて」
リリアには意味が分からなかった。
「……何を、でしょうか」
「お嬢様って呼ぶの」
指先が止まる。
「名前で呼んでほしい」
「ですが……」
「アンって」
リリアは言葉を失った。
そんな呼び方をしてよいと思ったことは、一度もなかった。
アンはローゼンベルク侯爵家の令嬢で、自分はその家に仕える使用人だ。
三年前の事件のあとには、近づくことさえ許されなかった相手でもある。
「私には、そのようにお呼びすることは……」
「どうして?」
「お嬢様は、お嬢様ですから」
「今は違うよ」
アンは小さく言った。
「ここ、お屋敷じゃないでしょう?」
リリアは答えられない。
「お父様も、お母様もいない」
アンは手を離さなかった。
「お嬢様じゃなくて、名前で呼んでほしい」
胸の奥が苦しくなる。
心の中では、何度も呼んできた。
アン様。
待っていてください。
アン様。
私が行きます。
けれど、本人の前でその名を口にすることは、それとはまるで違った。
「……アン」
声になりかけて、止まる。
胸が大きく打った。
叱られるはずはない。
それでも身体のどこかが、許されないことをしようとしていると告げている。
リリアはもう一度、息を吸った。
「アン……様」
ようやく言えた。
アンの目が大きくなる。
リリアの肩に力が入った。
けれど、アンは泣き腫らした目のまま笑った。
「うん」
握られた手が温かい。
「今は、それでいい」
「……アン様」
もう一度。
今度は、少しだけ自然に声が出た。
「なあに?」
アンが返事をする。
リリアの胸の奥で、小さなものがほどけた。
主人へ呼びかけたのではない。
自分が忘れてしまった時間を、今も覚えていてくれる一人の少女の名だった。
「アン様」
「うん」
「生きていてくださって……本当によかったです」
アンの顔が、またくしゃりと歪んだ。
「リリアも」
小さな声だった。
「リリアも、生きててよかった」
リリアには、すぐ返事ができなかった。
ただ、握られていた手を、今度は自分から握り返した。
医女長は二人の様子を見守っていたが、何も口を挟まなかった。
やがて、若い医女たちへ小さく指示を出す。
「湯を。傷を拭く布も。甘い茶は薄くしてください」
「はい」
一人が動きかけ、戸口の外にいるヴィクトルへ気づいた。
彼は壁へ左手をつき、さらに悪くなった顔色のまま立っている。
それでも、部屋へ入る気はないようだった。
「騎士様もお手当てを」
若い医女が言った。
ヴィクトルは短く頭を下げる。
「リリアさんとアン様の安全を確認してから――」
「確認は終わりました」
医女長の声が飛んだ。
「ここで倒れれば、運ぶ手間が増えます」
ヴィクトルが黙る。
「……失礼しました」
シリルが言う。
「行け、王の騎士」
「分かった」
「素直だな」
「反論する体力を節約している」
ヴィクトルは別の医女に支えられ、隣室へ向かった。
セイランは戸口から、その様子を見ていた。
何も言わず、ただリリアとアンから目を離さなかった。
◆
セイランが部屋へ入ろうとした時、シリルが前へ立った。
「ここから先は俺が見る」
「医師ではないだろう」
「守り人だ」
「知っている」
「なら、下がれ」
若い医女たちの手が止まる。
リリアは寝具の上から、ぼんやりと二人を見ていた。
セイランはシリルより背が高く、年齢も立場も違うのだろう。
それでも、シリルは退かなかった。
「今は、この子たちを休ませる」
セイランが言った。
「そのためにここへ連れてきた」
「休ませる名目で何をする」
「何もしない」
「鎮静薬は」
「本人の同意なしには使わない」
答えは早かった。
「黒百合を抑える薬は」
「使わない」
「記憶に影響する薬や処置も」
「させない」
「誓えるか」
セイランが黙った。
ほんの一瞬だった。
それから、リリアを見る。
アンの手を握ったまま、リリアはほとんど眠りかけている。
けれど「薬」という言葉を聞いた途端、指に力が入っていた。
セイランは、それを見ていた。
「誓う」
低い声だった。
「黒百合を抑える薬も、記憶に触れる処置もさせない。鎮静が必要になった時も、まず本人へ説明する」
「傷や熱を治すための薬は」
「何を使うのかを話す。その上で、本人に聞く」
「嫌だと言ったら」
「命に関わる緊急時でない限り、無理には使わない」
「治療が終わったあとは」
セイランは、シリルから目を逸らさなかった。
「どこへ行くのか。誰に会うのか。何を知りたいのか」
一つずつ言う。
「本人の意思を聞かずには決めない」
そこでようやく、シリルは黙った。
セイランはリリアを見ながら続ける。
「この子は眠る。食べる。傷を癒す。必要なら泣く」
リリアは、薄く目を開けた。
「それ以外のことを、今はさせない」
それだけでよい時間が、この世にあるのだろうか。
「信用はしない」
シリルが言った。
「それでいい」
「俺はここにいる」
「好きにしろ」
セイランは部屋へ入らず、戸口から下がった。
◆
医女長は、アンの手首に残った赤い跡を濡れた布で丁寧に拭いていた。
アンは時折肩を揺らしたが、リリアの手を握っている間は泣かなかった。
「痛みますか」
「少し」
「では、強くは触りません」
「怒らない?」
アンが尋ねた。
医女長の手が止まる。
「怒りません」
「私、勝手に出ていったの」
「今は叱る時間ではありませんよ」
アンの目に涙が浮かぶ。
「お父様は怒るわ」
リリアは、その手を握り返した。
ハインリヒの顔が浮かぶ。
怒るかもしれない。
けれど、今ここにはいない。
「今は休んでください、アン様」
その名を口にすると、まだ胸が少しだけ跳ねた。
アンはそれに気づいたのか、ほんの少し笑う。
「でも、リリアが」
「私も休みます」
「約束?」
「約束します」
アンは一度目を閉じたが、すぐに開いた。
「寝たら、リリアいなくならない?」
「いなくなりません」
しばらくして、アンはようやく目を閉じた。
疲れきった十二歳の少女の顔だった。
ローゼンベルク家の令嬢でも、人質でも、黒百合を呼ぶための餌でもない。
ただ、怖い思いをしたアンという一人の少女だった。
リリアは、その手を見つめた。
医女長が、今度はリリアの右足へ目を向ける。
「固定を確認してもよろしいでしょうか」
その言葉に、息が浅くなる。
見せる。
確認される。
それだけで、身体のどこかが逃げようとした。
「右腕じゃない」
シリルが横から言った。
「足だ」
リリアは頷いた。
医女長は近づかない。
返事を待っている。
自分の許可を。
そのことにも戸惑った。
「……お願いします」
「ありがとうございます」
医女長は静かに手を伸ばした。
「まず、足先を確認します」
固定板を外す前に、足先へ触れる。
「冷たさは分かりますか」
「はい」
「指を動かせますか」
リリアはゆっくりと足の指を動かした。
「動きます」
「痺れは」
「ありません」
「では、布を少し緩めます。痛む時は、すぐにおっしゃってください」
「はい」
「我慢しなくて結構です」
返事に詰まる。
どうすれば「我慢しない」ことになるのか、まだよく分からない。
医女長が固定板の布を少し緩める。
すぐに痛みが走った。
リリアの指に力が入る。
「痛みますか」
「……少し」
シリルが横から言う。
「少しじゃないだろ」
リリアは自分の足を見る。
「……痛いです」
「分かりました」
医女長はすぐに手を止めた。
「身体は冷やさぬようにして、腫れているところだけ冷たい布を当てましょう。腫れが落ち着いてから、改めて確認します」
叱られない。
ため息もつかれない。
痛いと言ったら、本当に手が止まった。
リリアには、それが不思議だった。
◆
戸の向こうから声が聞こえた。
「自分でできます」
ヴィクトルだった。
「できるかどうかではありません。右肩を上げないでください」
若い医女の声が返る。
「ですが」
「上げないでください」
「……分かりました」
シリルが小さく笑った。
「向こうでも怒られてる」
リリアは目を開ける。
「ヴィクトルさんは」
「別室で手当てされてる。心配するな」
「でも、怪我が」
「お前が心配して治るなら苦労しない」
いつもの言い方だった。
リリアは細く息を吐く。
「シリルさんも、後で診てもらってください」
「俺は――」
言いかけたところで、医女長がシリルを見る。
「確認します」
シリルは口を閉じた。
「……分かった」
リリアは、そのやり取りを聞きながら目を閉じた。
部屋は温かい。
アンの手が、自分の手の中にある。
シリルは近くにいて、ヴィクトルも戸の向こうにいる。
セイランは、廊下の先にいるのだろうか。
分からないことが、まだたくさんある。
祀院は、なぜローゼンベルク家にあれほど執着するのか。
黒百合の巫女とは何なのか。
母のことも。
父のことも。
自分の過去も。
何もかも、まだ霧の向こうにある。
けれど今は、アンの手が温かい。
その温度を確かめていても、誰にも叱られない。
「リリア」
寝言のような声だった。
「はい」
「いてね」
「います」
ほとんど声にならなかった。
それでも、アンの指から少し力が抜けた。
安心したのだろう。
リリアも目を閉じる。
眠るのは怖い。
目を開けた時、また地下の小部屋へ戻っていたら。
石室だったら。
祠の輪の中だったら。
そんな恐怖が、まだ身体のどこかに残っている。
けれど、隣にはアンの手がある。
少し離れたところには、シリルの気配がある。
戸の向こうでは、ヴィクトルが医女に言い聞かされていた。
リリアはようやく、長く息を吐いた。
眠ってもよいのかもしれない。
ただ、疲れた身体を休ませるために。
リリアの意識は、今度こそ静かに沈んでいった。
◆
戸の外で、セイランは一人立っていた。
部屋の中から、二つの寝息が聞こえる。
どちらも細く、不安定だった。
それでも、途切れず続いている。
ファリダが静かに近づいた。
「セイラン様」
「祀院は」
「逃走しました。王室騎士団も葛花の外縁におります。まだ、この場所までは気づかれておりません」
「時間の問題だな」
「はい」
ファリダは閉じた戸を見る。
「リリア様には、何と説明なさいますか」
「今は何も」
「ですが、いずれは」
「いずれでいい」
セイランも戸を見る。
その向こうで、自分が何者なのかさえ知らない少女が眠っている。
あまりに多くを奪われ、それでも誰かを守ろうとしてきた少女が。
セイランは戸へ手を伸ばしかけた。
けれど、触れなかった。
「今は、眠ればいい」
ファリダは深く頭を下げた。
セイランは中へ入らない。
声もかけない。
ただ、戸の前から動かなかった。




