4/28
-4- お金
お金の価値については考え方に個人差があります。同じ一万円でも、ある人は『これで一ヶ月は凌げるぞ…』とニンマリしますが、また別の人は、『一週間分の食料品が買える…』と、僅かな年金暮らしの支出額としてショボく思える差が出る訳です。前者の価値は高く、後者の価値は下がる訳です。どちらがいい悪いではなく、人がお金に思う価値はそれぞれだという結論になります。
生駒は新千円札をジィ~っと眺めながら時を費やしていた。どちらも千円札は千円札なのだが、生駒にとっての新千円札は旧千円札に比べて見てくれが随分と悪かった。新千円札の肖像が旧千円札に比べ行けていなかったのである。^^
『もう少し、顔のいいのはいなかったのか…』
生駒にとって新札の千円札の価値は、旧札のそれと比べ、半分程度だったのだ。しかし、しかし、使用すれば、どちらも千円の価値なのである。生駒の思うところとは関係なく新札の決定はなされていた。
生駒がジィ~っと新千円札を眺めながら十五分が経過した。生駒は? と見れば、彼はいつの間にかウトウトと頭を垂れながら眠っていた。^^
完




