-3- 夢
夢・・と、ひと口に言っても千差万別ですが、もう一度、見たいような価値ある夢もあれば、二度と見たくない悪夢あることでしょう。
とある町役場に勤める錦川は久しぶりに価値のあるいい夢を見た。なぜそんな夢を見たのか? という疑問は、一日中、錦川の心に残った。
「錦川さん、そろそろ終わりですよ…」
「ああ…」
「こう暑くっちゃ、日干しになっちまいますよ。いつものビア・ガーデンへ行きますか…」
「ああ、そうしよう。あの店のビア・ガーデンも、最近は遮光するようになったな」
「ええ、空調を入れて屋上を透明なビニールで囲いましたからね」
「猛暑日を超えて酷暑日では、それも仕方ないか…」
「暑さの中で飲む冷えた生ビールが美味いんですがね」
「ああ…。ところで昨日、妙な夢を見たよ」
「どんな夢ですか?」
「暑いから悪い夢かと思いきや、もう一度、見たいようないい夢だった…」
「価値がありますね」
「ただ、なぜそんな夢を見たのか? が、よく分からんのだ」
「夢は深層心理に関係するって言いますよ。普通には思っていないことがヒョッコリ顔を出す、とかいうヤツですよ、きっと…」
「ああ…。何かそんなことが過去にあったのかねぇ~」
「ええ、きっとそうですよ。でも、価値あるいい夢でよかったじゃないですか」
「ああ…」
その後、二人はいつものビア・ガーデンでジョッキを傾けた。
確かにンなども見たいような価値のある夢はありますよね。^^
完




