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18/26

-18- 絵画

 ピカソの絵画を鑑賞されたあなたは、価値があるとお思いでしょうか? 私は抽象画が苦手で、価値があるか? などという話題は全然、分かりません。^^

 国立美術館である。前園は久しぶりに趣味にしている絵画鑑賞で美術館に訪れていた。今、美術館で開催されているのは、抽象絵画のトップと目されるピカソ展だった。抽象絵画の価値が今一つ理解出来ていないこともあり、今日は新たに挑戦して抽象絵画の価値を探ろう…とやって来たのだった。だが、巡っていると、ピカソの作品にもいろいろとあった。

『これが約一億七千九百五十万ドル[当時の二百十五億円]で落札された{アルジェの女たち}か…。やはり、さっぱり価値が分からん…』

 前園は足早に他の絵画を見よう…と足を動かした。

「ほぉ!! これはいいな…」

 ピカソが十五才で描いた初期の写実絵画{科学と慈愛}を観ながら、前園は思った。

『なぜ彼は抽象画に向かったんだろ?』

 そのときの前園には、ピカソが画風を変えた理由が全く分からなかった。

『それでも、国立美術館に出品されるくらいだから、画風を変えたことの価値は、それなりにあるんだろうな…』

 そう思いながら館内をひと巡りしたあと、前園は美術館を出た。ピカソが三次元を二次元で描こうと画風を変えたことを前園が知ったのは、それから随分、先のことだった。

 絵画に価値を見出だせるか? は、人それぞれですからね。私も前園さんと同じく、絵画の価値に関しては、よく分かりません。^^


                   完


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