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-17- 年の功
年の功・・という言葉があります。年齢を重ねた経験値に高い価値があるという褒め言葉です。
竹山は今年で九十三才を迎え、白寿(九十九才)までは頑張るぞっ! 心を新たにしていた。何事にもアグレッシブで、家族の誰もが竹山に手を焼いていた。卒寿(九十才)を境にホールディングスの会長職を去ったが、その後も意気軒昂で、非常勤の相談役として会社に度々(たびたび)顔を出していた。
「君ねぇ~…。温故知新って言葉を知ってるかね?」
「ええ、それはもう…」
今年で八十になる会長が竹山には頭が全く上がらず、胡麻を擂った。
「余り目新しいことばかりを進めず、過去のいいデータを掘り起こして着実な経営を進めなさい」
「は、はいっ!」
「年の功なのかはよく分からんが、私の在任中には一度も不祥事を起こさんかったからね」
「はあ、それはもう…」
「君も八十を越したんだから、それなりに年の功も出来ただろっ?」
「いいえ、私などはまだまだ…」
「年の功はすでに君にも備わっておると思うがねぇ~」
「はあ…有難うございます。このあとのご予定は?」
「いつもの料亭で鰻のフルコースだよ、君。ワッハッハッハッ…」
大きく呵いながら、竹山は会長室から去った。
年の功があるこんな人物になってみたいですよね。^^
完




