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-13- 名酒
価値が高く知られた名酒にスポットを当ててみたいと思います。
とある町で暮らす江藤は、町きっての酒豪として知られ、名酒には目がなかった。
「江藤さん、十日から新発売の肝熊が発売されますよっ!」
「おおっ! こりゃ楽しみだっ!」
常連となっている酒屋に寄った江藤は店主から新情報を得て、北叟笑
んだ。
そして楽しみにしていたその日、江藤は真っ先に新発売の肝熊を買い込み、自宅へと舞い戻った。
「どれどれ、少し時間は早いが、ひと口、飲んでみるか…」
冷やのコップ酒でグビグビっと江藤は新酒の肝熊を喉に通した。ところが、どうも口当たりが江藤には今一つだった。
「俺には安い、いつもの月正宗が合ってるな…」
江藤には、名酒よりも安酒の方が価値が高かったのである。
人が美味しいと感じる味覚には個人差がありますが、必ずしも名酒として呼び声が高いお酒に価値があるとは限らない・・ということのようです。^^
完




