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旅の準備と双子の防具

「それで?言うの忘れたけど、お帰り。何か収穫あったか?」


というと双子は笑顔で頷いてポーチを差し出してきた。


「「はい!これ!」」


というので小さいポーチを受け取ったがかなり困惑していると双子がポーチの中に手を入れて明らかに入らないサイズのウサギを取り出した。


「え?!これってもしかしてアイテムバッグ?!」


気分が高揚する!やばい!嬉しい!初めて見た!


「?うん!いっぱい入るカエルさんなの!!」


え?カエルさん。ってああ、これ確かにカエルさんだね。…だけどさ、ごめんね二人とも。


「ごめん…俺には使えないみたいだ」


やってみてという双子を見て指を入れてみるが直ぐに物理的な壁にぶち当たった。布が当たっているような感覚、というか完全にあたってる。普通のポーチだ。


「「ちぇぇー。仕方がないなぁ」」


と双子は軽く頬を膨らませて台所に走っていき、下に収納していた鍋を取り出してポーチの中身を出し始める。

 薄灰色の粉と、楝色の粉がたくさん出て来た。それとちょっと刃こぼれした割ときれいなナイフが三本以上。にヘルメットと?何だろうこれ。様々な魔物の素材が入ってあった。


「これ、くれるのか?」


「「うん!あ、それとこれ」」


といって今度は簡単なカメラから写真を数枚渡してきた。


「これは?」


「これの持ち主のー!」


…要するにこの素材がドロップした魔物の写真ってことか。


「ありがとうな。それじゃあ何か欲しいものはあるか?俺に改造つくれるものなら作るが」


双子は少し考えるそぶりを見せてから二人同時に。


「じゃあさっきのマントー!」


「黒いのー!」


といった。さっきのマントってあれか。確かにあれは余った布があるから作れるけど、黒い布かー何とか頑張ってみるか―。

 俺は素材を受け取ってしばらく考え込んだ。素材はストライカーラビッツとシンダーライト、それにシンダーライトを固めたような石。それとこの黒いやつは何だ?写真と照合してみることに。


「…おかしいなぁ載ってない。だけどシンダーホロウによく似ている気がするというかそっくりだ。色違い?」


シンダーホロウ亜種と呼んでおこう。これを使えれば行けそうだな。何か俺のスキルが反応している

気がする。

 スートライトと名付けたそれとあ!これいいな。ナイフと、子供用のチェストプレートを持って工房の中に入る。

 まず叶の方の白いマントを用意する。と言っても紫炎を纏わせたハサミで切って形を整えるだけなんだけどな。

 そして真の黒いマントの方を準備しよう。


1チェストプレートを炉に乗せ、その上にスートライトを盛る。


2ヘラを使って軽く熔けたチェストプレートに擦り込むように塗る。


3 チェストプレートを縦にして半分に折る様に叩く。


4層の様に重なったチェストプレートだった鉄を一旦冷まし、隣にあった坩堝の中にプレートを入れて、再び炉の中に入れる。


「…火力が足らないな」


と思ってどうしようかなと思っているとふと近くにあった骨を見つけた。これって薪代わりになるんじゃないか?そう思った俺は躊躇することなく骨を炉の中に放り込んだ。


5しばらく待つと焔の勢いがどんどん強くなっていき、紫の色が濃くなっていったので坩堝を再び入れる。


6しばらく待つと鈍色と紫が混ざった塊になったので、陶器の型の中に流し込む。


7自然の熱で冷ますと黒々とした色の金ぞくが出来たので陶器ごと鎚を振るって砕く。


8再び炉の中に入れて紫熱させて再び叩いて精錬して成形する。


9叩いて広げてかなり広がったので少し冷めたところで一気に桶の中に入れて冷ます。


10ハサミに浄怨の焔を纏わせて切り取り、装飾して完成!


双子ようにマントの装飾は左右対称にした。そして全身をくるめる様にフードを付けた。


一息ついてから俺は余った布をどうしようと考え。とりあえず放置することにした。


「おーいお前たち―出来たぞー」


とリビングで遊んでいた双子を呼ぶと文字通り跳んできた。


「「わーい!おにぃちゃん見せて見えてー!」」


割とすごい勢いで飛んできたので受け止めるのに苦労したが、その瞬間に両手に持っていたマントに魔力を籠めると白いマントが霧散し、黒いマントが実体化して白いマントで双子の動きを遅くして黒いマントで優しく受け止めた。


「全く。いきなり飛んで来たら危ないだろ」


とため息をつきながら双子をその場に降ろして両手のマントの魔力を止めた。


「「えへへーごめんなさい」」


ため息をして力が抜けたように笑い、そのまましゃがんで。


「もう。気を付けろよ、ほら、これ着てみろ」


と渡して着せてみる。


「うわぁーかっこいい!」


「うわぁーかわいい!!」


双子は両手を横に開いて再び家中を走り回った。嬉しそうだ。

 俺は双子を見て笑った後、鍛冶場の片づけを始めた。

 そしてその夜、双子もようやく落ち着きを取り戻して(だけどマントは依然つけているけど)仲良くご飯を食べる。やっぱりいつもの光景だ。


「ところでおにぃちゃん」


「あん?どうした?」


「いつになったら外に出るの?」


ウグ!そういえばそうだったな。


「だがなぁ。あの炉も使い易いし。やっぱりこの家って滅茶苦茶快適なんだよなぁ」


だけどそろそろ俺も出て行かないとな。こいつらを元の世界に帰さないとこいつらの親も心配しているだろうからな。


あーどうしよう。


「そうだ!おにぃちゃんこれあげる!これと素材を組み合わせれば何とかなるんじゃない?」


おや?何か大人びたような声を出した叶。やっぱり見た目は幼児でも中身は同い年なんだよなぁ。


「これは?」


「うーん。倉庫の中を探検していたら出て来たー。周りの物が小さくなっていたから多分そんな力があると思う!」


と両手をグッと握って元気よくそういい放った。素直にそれを受け取り、双子を撫でる。


さて、俺は双子が寝たのを見計らって素材倉庫の中をぐるっと見渡した。ふむ。シンダーライトは使えない?スートライトは。うーんあ!これ使える。それとこれは何かな?泡?いやシャボン玉か。これも使えそうかな?これってもしかしてランプカルキノスの卵の殻かな?確か本にはランプカルキノスの幼体というか子供は母カルキノスの食い残しを自身の殻の中に収納してゆっくりと食べるんだっけ?まーなんというご都合主義でしょう!これを使おう!




スート=煤の事ですね。シンダーライトより粘度が高く、ネバつくような触感がする。

 これを使って作った武器は魔力を流さないときは形が不定形だが、魔力を流すと途端に硬化し、固まる。魔力操作能力を向上すれば剣先だけ固めることが出来る。


シンダーライトを使うとその逆で魔力を流せば霞の様に姿が変わる。と逆の性質を持ちます。

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