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謎の少年?と資料室

「とにかく!お金は払いますので!さっきのいい匂いの元を食べさせてください!」




うーん綺麗な土下座!どうしよう。此奴の声が大きすぎて下にいた傭兵たちが俺を遠巻きに見ていて傍から見たら俺が悪いみたいじゃないか!

 

「はぁー仕方がないな。入れ。作ってやる」


というと顔が瞬く間にパァアっと明るくなり、意気揚々と俺の部屋の中に入っていった。周囲からは未だに白い目で見られている。周囲の視線が痛い(´;ω;`)。

 中に入って再び俺はさっきのお好み焼きもどきを焼く準備を始める。その少年?便宜上少年と呼んでおくが、椅子に大人しく座って周囲をきょろきょろと興味深そうに見ている。そんなに変なものあるかな?まぁ俺の鍛冶道具が珍しいくらいだろうな。


「ほら、出来たぞ」


といって平皿に盛ったお好み焼きもどきを皿の上に置いた。


「うわあーおいしそう!お好み焼きというよりはケークサレに近いのかな?」


あん?どっかで聞いたことがあるな。やっぱりこの言葉聞いたことが?どこだっけな。


「じゃあ早速!頂きまーす!」


といってどこから取り出したのかナイフとフォークを取り出して上品に切り分け始めた。


「ん~~!美味しい!味が立体的ですっごいおいしい!」


味が立体的って何だよ。大体わかるけど!まあ嬉しそうにしてるからいいか。自然と笑みがこぼれる。やっぱり子供が嬉しそうにしてるのはいいな。


「美味いか?」


「ふぁふぃ!ふぉふぃふぃふぃふぇふゅ!」


「呑み込んでから喋れ、(;'∀')」


「ンぐ。っプはぁありがとうございます。美味しいです!」


「それはよかった」


急いでケークサレを口の中に放り込んでは水で流し、急いで口の中に入れていくのを眺めながら向かいの椅子に座る。

 しばらくするとようやく落ち着いような顔色を浮かべて満足げな表情だ。


「っぷはぁ御馳走様でした!ほんっとうに美味しかったです!ありがとうございました!」


「はいはい。お粗末様でした」


と言って皿を回収して流しに置いておくと、後ろから着いて来ていたその少年がもじもじとしてついてきた。


「あん?どうした。トイレなら外にあるぞ」


というと思いっきり赤面した。デリカシーなかったか。


「ち、違いますよ!今回のお礼何ですが、いくらでしょうか?」


あーそれかー値段決まってなかったな―どうしよう。


「お前はいくらだと思うんだ?その値段をくれたらそれでいい」


「ボクですか。そうですねー。あ、そう言えばあなたは武器を造るんですか?」


「ああ、そうだが、それがどうしたのか?」


「でしたらこれをどうぞ!」


といって手渡してきた小さな袋を開けると中には沢山の赤い鳥の羽が入ってあった。


「これは?」


「こちらはアサシンシュライクという鳥の魔物の素材で、うまく使えば武器を入れられる用の小袋になると思います!」


なるほど。セーブスクワルは食物専用のアイテムバッグの替わりだが、こっちは不器用ってことなのか?


「しかも武器の重さが感じないようになると思いますよ」


これは僥倖。丁度欲しかったものだ!だけど詳しくものを知らないと作れないかもしれないな。


「ありがとう。じゃあこれを貰っておこう。」


「はい!どうぞ!それで~一つお願いがあるんですが~」


「あん?何だ?こんなに良いものを貰ったんだから無茶な物じゃなければいいぞ」


「いえそのパンケーキのレシピをください!」


「そんなもんでいいのか?それならちょっと待て。まだ途中だが」


といって粉の配合を書いたものと野菜の切り方などを全て細かく記載して少年に手渡す。


「ほら。この肉粉と魚粉は商店街の粉専門店に売ってあるぞ。周囲より閑散としているからすぐにわかると思うぞ」


「ありがとうございます!早速帰ってから料理長に伝えようっと」


ん?さっきの最後のほう聞こえなかったが不吉なワードが飛び出したぞ?料理長、だって?


「おう。じゃあさっさと帰れ。今何時だと思ってんだ?家の人が心配してんじゃないのか?」


「・・・そうですね。わかりました。では僕は失礼します」


椅子から立ち上がり、レシピの紙を大事そうに折ってポケットの中に入れて部屋から出て行った。

 

「全く何だったんだ?今の小僧?いや女か?」


 だけどアサシンシュライクの羽ね。明日調べてみよう。どうせしばらくの間働かなくても大丈夫な金額があるからな。っさ寝よう寝よう。


 翌日俺は軽く食事を終えてから総合ギルドに向かった。総合ギルドの資料室にいくために。


 資料室を利用するには銀貨二枚必要で、更に本を紛失もしくは汚した場合、罰金の追加があるから全員気を付けて使用するらしい。といっても。


「結構人いないんだよなぁ」


そう。意外と人がいなくて、居るのは魔法使いっぽい細身の人たちくらいで、時々椅子二つ分くらいの横幅の人が座って読書を楽しんでいるくらいだ。

 さて。そんなことはどうでもよくて魔物図鑑魔物図鑑っとーあれ?鳥の魔物図鑑。あったこれだ。さーってとっとあと欲しいものは、加工指南書と分布地図をっと。ああ、メモの羊皮紙が欲しいな。ペンもあればいいかな?

 空いてる椅子に座って手に取った本を広げて、さぁ探そうかな。


 えっと?ストームバード、違うランナーピーコック?気になるけど違う!バードマン?何それ気になるな!けど違う。ハーピーにセーレーン?あ、セーレーンって鳥に分布するんだあれ?確か下半身が魚じゃなかったっけ?


「ああ、そっちはセイレーンの方だね。君がさっき想像した方は確かに魚系の魔物だよ」


「へー二種類いるんだー。知らなかったー」


…え?後ろに誰かいる?気が付かなかった!


「?誰だ?!」


「しー。資料室ではお静かに」


指を唇に当ててそういう男性は自然な動作で俺の向かいに座った。


「まあ僕が誰かなんてどうでもいいじゃない。それより君が最近話題の一匹狼のポーター君かー。へ―そのかばんも改造ものなんだーすごいすごい!」


うーん。見た目はハーフリムの眼鏡をかけていて真面目そうな感じなのに全然真面目じゃないというか軽い気がする。と俺の警戒の眼差しを察したのかさらに続けて来た。


「おおお?警戒しているね~。それなら君のその不思議な手持ちモノクルで僕を見てよ」


?何で知ってるんだ?鑑別ルーペの事。まあお言葉に甘えてっと。あ、本当だ緑?いや、微妙に赤も見える


「何で知っているかって顔しているね?そーれーはー。君が街中で使っているのを見たからでぇーっす!☆彡」


…うぜぇ。


「おっと、資料室では静かにだったね。それより何を探しているんだい?僕でよければ教えてあげるよ」


うーん胡散臭いな。だけど今回はまだ助かるな。一応信用しておこうかな?


「ああ、実は鳥の魔物に興味があってな。どんな奴がいるのかな?ってな」


「ふふんダウト!」


は?


「だから、ダウト!って。君、嘘ついているね?僕のことを信用していないのかい?」


「っち!バレたか。しかたない、実は次に鉄を使おうかなと思ってたんだが、俺のバッグだと壊れてしまいそうでな。何かないかなーって思ってな」


嘘は言ってないな。うん。大丈夫だ。


「…へぇ。頭廻るね。そういう事なら僕も協力できると思うよ」


裏がありそうだ。


「じゃあ早速っと。この子はどうだい?機織りガエル。金属を自身の粘液で溶かして身にまとい、鎧にする」


と言ってどこからともなく出したのは粘性の魔物図鑑。要はスライムとかカエルとかの魔物図鑑。何で手伝うってことになってんだ?

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