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鉄と魔法  作者: コアラ
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『魔法の光』

ヒーラーが到着したので鎧を外し、マックスの左腕を治療している。

マックスはヒーラーの光る手を眺めながら、

「……魔法は便利だな」

寂しそうにポツリと言った。

「……マックス、正規兵が嫌ならうち専属の傭兵になってくれない?」

「戦がまだあるのか?」

アインの方に向き直ると

「ああ、連合軍が魔王軍を名乗って各地で暴れてるんだ。仕事に不自由しないよ」

「報酬次第だな」

「傭兵にしてはだいぶ払ってるぞ。正規兵より高いんじゃないか?」

「次はどこだ?」

「まだ調査中。すぐ終わるだろうから街で待っててくれよ」

「宿代はそっちで払えよ」

「わかってるよ。いい部屋用意してやる」



街まで送り届けてもらい、

「じゃあ、次の戦まで少し休んでてくれ。わかり次第、伝令を送るよ」

「ああ。迎えもよこせよ」

アインたちの馬車は走り去って行った。


「マックスさん!」

酒場の近くでミルが駆け寄って来た。

「お前か、帰ってなかったのか?」

「ええ、街が近かったので、商売しようと思って」

「お前、エルフの癖に商魂逞しいな」

「よく言われます」

てへへと照れた。

「褒めてねぇぞ」

「マックスさんは仕事帰りですか?」

「まあ、そんなところだ」

「そうだ、ご飯奢らせてくださいよ」

「酒もな」

「もちろんです!」



酒場に着き、中に入ると。

店内は1度静まり返り。

ヒソヒソと話し声が聞こえる。

『全身鉄の甲冑かよ。縁起でもねぇ』

『気味悪いな』

『おい、もう出ようぜ』

陰口を聞いたミルは声のする方を睨みつけると、陰口を言ってた客は帰って行った。

気を取り直してミルは肉と一番高い酒を頼んだ。

「このお肉とお酒美味しいんですよ!食べてください」

「黙って食え」

マックスは食事をしながら酒をあおる。

「ところで、鉄の装備って珍しいですよね。ドワーフ製ですか?」

「まあ、似たようなもんだ」

「似たようなもの?」

「うるせぇな、俺が打ったんだよ」

「マックスさん、鍛冶屋なんですか?差別とか偏見多かったでしょう」

「育ての親がドワーフなんだ」

「あー、だからお酒好きなんですね」

「黙って食わせろ」

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