『盗賊のボス』
盗賊のボスは素早く突きを連続で繰り出すが、マックスは神業と言ってもいいほどの動きで全てを皮一枚で躱す。
マックスは突きに合わせて剣を横薙ぎ。
盗賊のボスは伏せて躱し、木に剣が食い込む。
「むっ」
抜けないと気づき、マックスは咄嗟に蹴りを入れた。
蹴りで怯んでいるうちにマックスは木から剣を引き抜き、そのまま振り下ろす。
盗賊のボスは華麗なバク転で躱す。
「おい、俺はマックス。名を名乗れ」
「……。」
応えるはずもないか、と思ったら盗賊のボスは口元を覆ってたマフラーを下に下げ、舌を出した。
舌は半ばから無くなっていた。
「!……そうかい」
盗賊のボスは鋭く踏み込みマックスの懐に入った。左腕で防ぐが隙間を狙われた。
ザクッ!
「くっ!」
マックスは反射的に素早く反撃。
狙ったわけではなかったが、盗賊のボスの左目を下から斬り裂いた。
「勝負ありだな。片目じゃ距離測れねぇぞ」
盗賊のボスは小刀を手放し、左腕に組み付いてきた。
そのままマックスは足を刈られ、後ろに倒れ込む
ゴキッ!
「ぐあっ!」
左肩を脱臼したが、マックスはナイフを盗賊のボスの脇腹を深く抉っていた。
そのまま盗賊のボスは力なく倒れた。
「ちっ!」
舌打ちしながら、覆い被さっていた盗賊のボスを押しのけ、深く息を吐いた。
「ふー……」
ゆっくり立ち上がると、肩を嵌めた。
ゴキッ!
「うぐっ、クソッ!」
左手を見ると鎧の隙間から血が滴っていた。
止血をして自分で縫いながらボヤく。
「…あの部隊長……増額してやる」
疲労を抱えたまま、敵陣地へ向かった。




