『黒の盗賊団』
裏道と言われるだけあって、険しい道だった。
「……いるな」
マックスは微かな殺気を感じていた。
この悪路。
(こっちが不利だな)
そして、黒の盗賊団は静かに背後から現れた。
石斧を容赦なく振り下ろすが、マックスは素早く横へ躱す。
(問答無用かよ)
しかし、近くに立っていた木にぶつかってしまった。
石斧を振り下ろした盗賊を飛び越えて、もう1人が石のナイフで襲いかかるが、マックスはナイフが到達する前に盗賊の心臓を串刺しにし、そのまま石斧の盗賊の首を跳ねた。
「へ、おいでなすった」
マックスは剣を構えると奥からぞろぞろと出てくる。
奥の2人が石の矢を放つ。
マックスは木を盾に矢を防ぎ、近くの盗賊を2人斬り捨てる。
盗賊は槍で突いてくるが、伏せて躱し、足を切断する。
「ぎゃああああ!!」
「こんなところで長物は不利だぞ」
痛がる槍の盗賊に剣を振り下ろし頭を叩き割る。1……2……、あと5人か
(詠唱してるのは2人か……)
詠唱してる2人の喉に鉄製の投げナイフが突き刺さった。
「ぐっ!」
「がっ!」
そのまま魔法使いは喉を押さえて倒れた。
マックスは全身鉄の甲冑を着ているのにまるで軽業師のような動きで黒の盗賊の攻撃を躱す。
弓矢が2箇所から飛んで来た。
1本は剣で叩き落とし、残りの1本は見事に掴み取った。
「こいつ、人間か……っ?!」
後衛の弓使いの首を2つ跳ね、最後の1人。
だが様子が違った。
この盗賊は1人冷静に後ろで見ていた。
まるで動きのパターンを観察するように。
(こいつがボスだな?)
盗賊のボスは驚いた事に鉄製の小刀を取り出した。
「お前も鉄製の武器使うのかい?」
話しかけたが無言で鋭い突きを繰り出した。
マックスは首を捻り躱す。
が、先程と違ってギリギリだった。
鎧の隙間を狙った一撃。
「おもしれぇ」
マックスは持っている鉄剣を握りしめた。




