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『北の陣地』
「部隊長!鉄の傭兵が来ました!」
「おー、今行く」
◇
「君が鉄の傭兵のマックスだね?」
「そんなアダ名ついてたのか?で、雇う気は?」
「もちろん、あるよ。しっかり働いてもらうよ」
「前回の戦より払うよ。働きに応じて追加してくって感じで。どう?」
「2倍にしろ」
「え?」
「前の戦の2倍だよ」
「ちと、高いぞ」
「嫌なら連合軍に売り込みに行くだけだ」
「わかったよ……商売上手だね」
「で?特別な仕事があるんだろ?」
「察しがいいね。奇襲をかけたいんだが、裏道に厄介な盗賊団がいてね。退治してもらいたいんだ」
「盗賊狩り?ギルドに言えよ。戦争以外は専門外だ」
「まあまあ、2倍も払うんだ。無理はしてもらうさ。ギルドにも頼めないんだよ。終わったらそのまま奇襲してもらいたいしね」
マックスは舌打ちした。
「どんなやつらだ?」
「ああ、この辺りでは有名なやつでね。黒い服装してる盗賊団だ。知ってるか?黒の盗賊団。うちの兵を使ってもいい」
「いつからだ?」
「準備出来次第、頼みたい。終わったら火の手を上げてくれ」
マックスはそれ以上何も言わず裏道へと歩き出した。
「お、おい、1人で行くのか?」
マックスは振り向きもせず
「人見知りでね」
とだけ応えた。




