『故郷へ』
アインは街へ入ると、どうせ酒場だろと思い一直線で酒場へと直行した。
「マックス!マックス!」
「あ?どうした?」
マックスはちょうど肉を口に運ぶところだった。
「鉄鋼兵団の許可がおりた!首飛ぶかと思ってブルったけど!お前のその鎧!どこで手に入れたんだ?」
「俺が打った」
「え?」
「だから俺が打った」
「はあ?!お前鍛冶屋だったのかよ!」
「元な、十の頃から鉄打ってるよ」
「じゃあ、お前のその鎧と剣、できれば槍も、とりあえず20個ぐらい打ってくれ!なるべく早く」
「バカか?1人で出来るわけねぇだろ」
「じゃあ、何かツテはないか?」
「ツテ?故郷のドワーフ達ぐらいしか知らねぇよ」
「はあ?お前の故郷にドワーフいるの?」
「むしろ故郷にはドワーフしかいねぇよ」
「よし!じゃあ、お前に鉄の全身甲冑20個調達を任命する!」
「なんでだよ。俺ぁ傭兵だ。戦の話持ってこい」
「これも戦の話だよ!お前をリーダーに鉄鋼兵団作るんだから」
「俺がリーダー?やだね」
「大将がリーダーなら俺もその鉄鋼兵団に入るぜ!」
「俺も!」「俺もだ!」
傭兵たちは次々と立候補した。
マックスは呆れながら
「お前らなぁ……」
「頼む!首がかかってるんだ!人助けだと思って!」
「しょうがねぇな」
マックスは舌打ちしながらも渋々受けた。
「よっしゃ!それじゃあ、なるべく早く頼むぞ!俺はメンバー集める!」
アインは酒場の傭兵たちに
「てか、この中で入りたいやついるかー?」
過半数手を挙げた。
「10人ちょっとか、じゃあ俺は部隊のみんなに声かけるからお前も早くな!」
アインは嵐のように去って行った。
そこで話を聞いていたミルが話しかけて来た。
「マックスさん、ドワーフの鉱山行くんですか?」
「まあ、今そうなったな」
「私も行っていいですか?!」
「なんでだよ」
「だって、楽しそうじゃないですか。それに荷馬車も必要でしょ?」
「荷馬車借りる金ならある」
「私ならタダですよ。それにいつも奢ってるじゃないですか」
「ドワーフはお前が思ってるほど大人しくないぞ」
「知ってますよ!」
こうしてマックスはミルの荷馬車で故郷であるドワーフの鉱山に向かう事になった。




