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逃亡ー8

タイトル「逃亡ー7」の本編で、誤字と一部の表現を訂正しました。

明日は残りの人物紹介にします。

「いい加減機嫌を直して、フー。

ほら、今からご飯を食べに行くよ」と強引にアマンダが俺の腕を引っ張るから、しぶしぶ俺はアマンダ達に連行されレストランに行った。


連れて行かれた先は王都の高級商業地区にある看板が無い豪華レストランは、主に貴族豪商と一部の冒険者御用達だった。

入る前は色々考えると緊張してしまうが、ゴールドクラスの冒険者パーティーの威光は伊達ではなかった。

笑顔の店員に案内された個室は、俺が良く知る賓客をもてなす大きく明るい豪華なシャンデリアに照らされたウェルビー家よりも若干豪華だった。


立派な身なりの7人の給仕によって次々と手際よく料理と飲み物が準備され、「御用の時はこちらをお使いください」と、ベルを指さし退出した。


「さぁさぁ、皆席に着いて、今日はお祝いなんだからね。

それにフー、ここまで来たんだからもう良いよね」と、言いだすアマンダに3人はポカンとした。


「良いのか、本当にアマンダはそれで良いんだな」と、了承した。


「皆も薄々感づいていると思うけど、スーには最初に話たと思うが、あなた達はフーのためのハーレム要員なんだ、ホントごめんね」


「あぁ成程ね。

けど、フーさんは何もしてきませんよね」と、アリスが言う。


「おい、そっちかよ!」

俺のツッコミに3人が俺に注目する。


「あぁもう、分かったよ」と、俺は腕輪を手首までずり下げて、赤色の宝石に指で触れた。

一瞬で俺が女装した姿に変わり、久しぶりに見るアマンダも3人と一緒に驚いていた。


暫く無言の時が過ぎ「えぇ~、私知っていますよ。

フィリス・ウェルビー、辺境伯家のお嬢様だ。

絵と違い実物は本物は本当にお綺麗です。

そっちの髪色が本当なんでしょうか?

けど、辺境伯家と一緒に亡くなられた?」


「凄いです、本当にお綺麗です」


「僕は同姓でも良いよ」


「アマンダ、もう良いか?」


「此処ではこのままで居てほしいかな」


「フーと名乗っているが本当はフィリップ・ウェルビー辺境伯家当主なんだよ。

それから私は辺境伯家の筆頭騎士だった、デレク・ジョーンズの娘、アマンダ・ジョーンズ。

それで、幼い時フィリップに聞いたんだ。

大きくなると何したのかと」


「おい、もう良いから止めろよ。

アマンダ、その先は言うんじゃない!」


「フィリップはハーレムを作りたいというから、私がハーレム要員をフィリップのために探すと約束させたんだ」


「おい、その呆れ顔は止めろよ」


「へぇ~それはまた凄いね」


「凄いのはそれだけじゃないんだよ。

あの時、勇者とガス帝国が攻めて来たその目的が、フィリスお嬢様狙いだったんだ。

なんでも勇者のお気に入りとかで」


「えぇ、勇者がぁ。

でも勇者って世界最強じゃないの」


「よく逃げられたね」


「うん、家の執事、ルーベリーの罠で二人は倒せたんだけど、まだ四人残っているのよね」

「フーさん?フィリスさん、今の言い方って、本当にお嬢様ぽいですよ」と、アリスが感心する。


「でしょう、幼い時からやっているから、女性歴は私たちと大差ないのよ」


「俺も正直このままで良いと思う時もあるよ」


「それはダメ、ハーレムとそれから、酒池肉林が目標なんでしょう。

人数はまだ要るよね。

それでフィリス、古龍の血はあとどれだけ残っているの」


「フィリスか、そうね、残り3本よ」


「アマンダ!

そう言えばお前まだ飲んでいないだろう?

渡した分ちゃんと飲めよ、俺の見ている前でな」


「分かった、後で絶対に飲むよ」


「いいや、今だ。

今飲め!」


「私なんかが飲むよりも、フィリップが有効に使ってくれた方が良いんだけどね」


アマンダの体が淡く光った事を皆で確認した。



過酷だったゴールドクラスへの冒険者パーティー昇格試験の最後が超難関、3種類の龍の鱗を2か月以内に持ち帰る、という達成不可能なものだった。

龍の棲み処さへ分かればセイントフォーは俺の透明化スキルで、無傷でしかも簡単に手に入れる事が出来た。


最後の一体、棲み処探しに時間が掛かり期日が迫ったから、無謀にも3種類目に選んだのが居場所が近いしよく知られている古龍に決めた。


その古龍は俺の透明化スキルを簡単に見破り、その巨体で洞窟の出口を塞がれたので対抗策が無くなった。

「何故に我の鱗を欲しがる」と言う古龍に、勇者召喚と親の敵討ちの話をしたところ、ゲスな勇者に興味を持った古龍が、敵を討つには人員の確保と長寿が要ると言い、気前よく我が身を傷つけて、8本瓶詰の血と鱗をくれた。

そして、「微かにメスの気配を感じたから見破れた、わしもまだまだ現役、枯れてはおらんぞ。

願いが叶うと其方はハーレムを作れよ」と、豪快に笑うからその風圧で吹き飛ばされそうになった。


知っているか、古龍は人属の若い女姓が好みなんだと言うことをと、4人に話した。

女装出来る事は勿論、何もかも見透かされていた。


メンバー各自が既にゴールドクラスでスキルも完成している。

冒険者パーティー、セイントフォーは、最年少で世界最高位、ゴールドクラスの冒険者パーティーになった。

古龍の血を飲んでエルフ以上の長寿になったことは内緒にしている。


それで結論は、セイントフォーで借りている借家を解約して、活動拠点を王都から黒い森に移す。

黒い森に近い都市、カルフーン辺境伯領マンブール市で借家を借りる。

その借家に俺も入ると、美人だからと強引に決まった。

強引に決まったが続きがある。

俺はセイントフォーから離れる、元からパーティー員ではなかったから、それはまぁ良い。

やることが無くなった俺は、セイントフォーが稼ぐ金の五分の一を無理やり貰う事で決まった。


俺自身の物騒な職でも、最高位ゴールドランクの冒険者なので、生活に困らないくらいの金はマンブール市でも稼げるはずなのだが。


今、分かっている俺の職業本はこんな感じになっていた、驚いた。


姓名 フィリップ・ウェルビー

種族 龍人 ♂、♀

年齢 18歳

職業 暗殺者 殺者スキル 透明化、認識阻害、必殺

復讐者スキル ???

                                                                                                                                                                                    

アマンダはついこの前まで、こんな感じだった。

古龍の血を俺の目の前で飲んだから、龍人になったと思う。


姓名 アマンダ・ジョーンズ

種族 龍人 ♀

年齢 19歳

職業 魔剣士

魔剣士スキル 炎剣 身体強化 武器創造

加護 英雄

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